ギネス世界記録★公式インタビュー|EVOLTA(パナソニック株式会社)

最も長持ちする単3形アルカリ乾電池(Longest lasting AA alkaline battery cell)| EVOLTA(パナソニック株式会社)

パナソニック株式会社
オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社
エナジーデバイス事業部

事業部長  重田 光俊


”自分の作ったもので、人が喜ぶ姿が見たかった


Q :記録のお話を伺う前に、まず、重田様はどのような想いでパナソニックに入社されたのか、お聞かせください。


A: 父親がアジアやアフリカなどで海外勤務をしていたため、子供の頃から海外に関わっていくことに興味を持っており、その影響でグローバルに活躍できる会社、世の中を変えるとか、変化をもたらすことができる仕事がしたいと思っていました。また、パナソニックの創業者、松下幸之助は、企業の使命を「世界文化の発展と生活者の豊かさ」に求め、営利目的ではない、崇高な理念から数多くのヒット商品を生み出し、世界へ進出していました。私も自分の作ったもので人が喜ぶ姿が見たいと考えていたので、そんな幸之助の思いに惹かれました。この会社でなら自分の夢を実現できるかもしれないと思い、松下電器、今のパナソニックに入社しました。


”お客様の声を聞き、全社一丸となって作り上げたEVOLTA”


Q:開発メンバーに、今回の受賞を伝えたらどんな反応があると思いますか?

A:実は総合朝会で全従業員の前で、ギネスワールドレコーズから60周年記念認定証を改めて授与いただけることを伝えてきました。数多くの記録の中で特別に選定頂いたことに対し、開発メンバーも、自分たちが創り出した子供がこのように認められることを大変喜んでおります。EVOLTAの 開発は、設計部門だけではなく、お客様の声をよく聞いた上で知恵を結集し、全社一丸となって作り上げた製品でした。開発したメンバーだけでなく、最前線の 営業の方、製造の方、購買の方、その生産と販売をつなぐ生産管理の方、計算して原価をはじく経理の方がいて、そのメンバー全員、ギネス世界記録から評価さ れたことを心から嬉しく思っております。自分たちの成果が物や形で色々な方から賞賛いただけるというのは、社会に貢献することに繋がります。今回の受賞 は、それが具現化した結果だと思います。


”ギネス世界記録を達成したことで、「長持ち」という商品メッセージが分かりやすく”


Q:名実ともに世界一の技術を持つ商品を開発するにあたり、その裏では苦労なさったこともたくさんあるかと思います。開発当初から振り返って、今のお気持ちを教えてください。


A: 乾電池の原型はフランスで発明され 150 年近くの歴史を持つ、歴史ある製品です。その規格は世界で決められており、単一なら単一、単三なら単三というスタンダードなサイズの規格があります。そこから必要なスペックとしての(ボルト)電圧やアンペア(電流)の放電仕様は規格化されています。ほとんどの条件が固定されたスタンダードの中で、さらに性能・品質を上げるのには多くの苦労がありました。しかも、 150 年近くの沢山の技術者の方々が乾電池の性能を改良しようと挑み続けてきた中、そのさらに上をいかなければいけませんでした。そんな環境下でも、我々は常に世界の頂点を目標に掲げて努力してきました。ギネス世界記録認定から 7 年経った今でもなお、世界一であり続けられるのは、その努力の賜物かと思っております。 EVOLTA 電池に関わったメンバーみんなに感謝の気持ちと、ギネス世界記録を保持できた喜びを伝えたいです。

Q:2008年に乾電池性能でギネス世界記録を達成されてからも、ルマン24時間や、世界最長レール走破など、宣伝・キャンペーンにおいても世界記録挑戦を続けておられますが、その反応はいかがでしたか?国内外からの反響も大きかったのではないですか?


A: パナソニックグループ内外の関係部門の支援をもらいながら、ギネス世界記録になったことを用いてテレビ CM や販促を日本国内だけでなく海外でも十分に活用させて頂きました。ギネス世界記録の力をお借りし、マレーシアなどのアジア諸国でも EVOLTA 君を通じて同様なキャンペーンが強化され、海外でのブランド力も生まれ、 EVOLTA 君のキャラクター認知度も高くなりました。幅広いチャレンジを実施することで、 EVOLTA が様々なシーンで長持ちするという市場評価は非常に高いです。

 例えばEVOLTA君がグランドキャニオンを登るCMですが、やっていること自体は非常にコミカルで、見ていて分かりやすい。EVOLTA君が目標設定に対して達成をするシーンを通じて、電池が長持ちであることをしっかり訴えることができたと思います。 



 2013年のタカラトミーさんとのプラレール ® とタイアップした挑戦では、閉校となる小学校が舞台となり、非常に感動的なストーリーが生まれました。ブランドと性能、そして一番伝えたい電池が長持ちであるというメッセージをギネス世界記録に輝いたことにより、感動を生み出す良いストーリーになったのだと思います。 




※TOMY 「プラレール」は株式会社タカラトミーの登録商標です。JR東日本商品化許諾済


”世界を舞台に活躍する日本の技術”


Q: 重田様は日本に生まれ、世界を舞台に活躍され、世界記録を見事達成されました。子供の頃に見ていた夢や、グローバルなものにかかわっていきたいという入社前の憧れについて冒頭で伺いましたが、現在のご自身のご様子をどう感じていますか?


A: 嬉しいですよ。日本の技術が社会に貢献している事実に直面し、それをリーダーとして関わることができていますので、こんなに嬉しいことはないです。小さい頃の夢が叶っているのではないかと思います。


pana2 



”乾電池は、世界中70億人の皆様方に手にとって使って頂くもの”


Q 仕事とは日々チャレンジの連続だと思いますが、重田様にとって、働くことの意味や、日々心がけていることがあれば教えて下さい。


世の中に、世界に、いかに貢献できるかということが働くことの意味だと思います。私たちはEVOLTAに代表されるように、消費財を通じて、生産・販売・サービスを提供するという視点でお客様方にお届けをしています。それを通じて皆様の生活が向上し、より豊かになるということに繋がれば、私たちの汗や努力は結果として皆様の喜びに繋がるのだと思います。特に乾電池は、先進国や一部限られた階層の方にお使いいただくのではなく、世界中70億人の皆様方に手にとって使って頂くもの、動かす、もしくは光らすという視点で生活に必ず必要なものです。そういう視点からも、この乾電池を通じて仕事をしながら、少なからず皆様のお役に立てているのではないかなと思います。EVOLTAはパナソニック商品の中でも、子供から大人まであらゆる世代に親しんでもらっているブランドです。今後とも、安心で安全な乾電池を提供し続けたいと考えています。

”変化の激しい時代の中で、年数を重ねることの意味”


Q 最後に、ギネス世界記録の60周年について、一言メッセージをお願いします。


60周年というのは大変長い歴史を持った活動だと思います。これだけ変化の激しい時代の中でしっかりと年数を重ね、未だに世界でスタンダードとして活動が認められ、寂れていないことは、大変驚くと共に敬意を表する次第です。創業以来ここまで継続できたのは、多くの試練を乗り越えた結果だと思います。

パナソニックも2018年に100周年を迎え、乾電池の自社生産を開始してからも今年で84年目になります。共に歴史を持ったもの同士だからこそ、ギネスワールドレコーズが60周年を迎えられる偉業の大きさに対し、大きな祝福をさせていただきます。



★ 乾電池 パナソニック EVOLTA の公式サイトはコチラからどうぞ


★ 『ギネス世界記録60周年インタビュー』についてはコチラからご覧ください。

  60thhedder