2012年4月22日、滋賀県彦根市の滋賀大学講堂で、2つのギネス世界記録が誕生した。記録に挑戦したのは、彦根市在住のピアノ講師寺村邦子さんとその仲間たち。寺村さんはこれまでにも支援者とともに様々な世界記録に挑戦しており、所有する記録は9個目となる。

今回挑戦したのは、一つのピアノを弾いた最多人数による記録と、靴下で作るモザイクアートの大きさによる記録。ピアノの記録挑戦では、東日本大震災で津波の被害に遭い、地元楽器店主らの手でよみがえった復興ピアノ第一号を使用し、103人がベートーベンの歓喜の歌を連弾。それまでの記録である15人を大幅に上回る人数で新記録達成となった。

靴下モザイクの挑戦では、石巻を中心に支援するボランティアグループ「UNITE TOGETHER」が考案したハート形の地球が手を結んだ図柄を、さまざまな色の靴下4278枚を使って縦7・62メートル×横6・92メートルで製作。こちらも記録達成のための条件である1000枚を4倍以上上回り、新記録達成となった。

ギネスワールドレコーズからは、カルロス・マルティネスと石川佳織の2人の公式認定員が参加し、記録を認定。認定証を寺村さんと支援者に贈呈した。

記録イベント後、集まった靴下と、義援金は被災地に寄付された。