ギネスワールドレコーズは、ニューヨーク州のグランドアイランド在住のサルスティアーノ・サンチェス・ブラスケスさん、112歳を「存命中の最高齢の男性Oldest person living (male)」として、ギネス世界記録に認定しました。

 この記録は、故・木村次郎右衛門さんが他界されたことを受けて、認定に至ったものです。故・木村次郎右衛門さんは、「存命中の最高齢(Oldest person living)」及び「史上最高齢の男性Oldest person ever (male) 」に認定されていましたが、2013年6月12日に116歳で他界されました。

 現在、存命中の最高齢(Oldest person living)は、115歳になられる女性の大川ミサヲさんです。

 110歳以上の人の90%が女性であるという事実があるなか、ギネスワールドレコーズの老年学コンサルタントであるロバート・ヤングによって、サルスティアーノさんは、世界でただひとりの出生証等の証拠物を持つ1901年生まれの男性という確認が取れました。

 サルスティアーノさんは、1901年6月8日、スペインのサラマンカ州のエル・テハド・デ・ベハルという村で生まれました。彼は、早くからスペインのオーボエに似た楽器のドゥーザイナと呼ばれる楽器の名手でした。そして、村の祝い事や結婚式などでは、その演奏でお小遣い稼ぎをしていたのだそうです。10歳まで学校に通いましたが、それ以降は、独学をすることに決めたそうです。

 サルスティアーノさんは、17歳のとき、彼の兄ペドロさんや友人らと一緒にキューバへと旅立つことになります。仕事を探しの旅でしたが、実際に彼はサトウキビ畑で仕事を見つけ、そこで働くことになります。そして1920年8月、アメリカ、エリス島からアメリカへと入り、ケンタッキー州のリンチの炭鉱での仕事に就きます。

 その後、サルスティアーノさんは、さらにニューヨーク州のナイアガラの滝のエリアに引っ越し、現在もそこに住んでいます。愛妻のパールさんと結婚したのは1934年、彼女との間には、ひとりの息子ジョンさん(76歳)と娘のアイレーンさん(69歳)をもうけて、現在は、7人の孫、15人の曾孫、5人の玄孫に恵まれています。

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 存命中の最高齢の男性になられることについて、サルスティアーノさんは謙虚な姿勢を崩さず、「私は、特別な何かを成し遂げたとは思っていません。たまたま他の人よりも長く生きられただけです」とコメントを寄せてくれました。

 サルスティアーノさんの趣味は、ガーデニング、クロスワードパズル、そして夜にはジンラミーと呼ばれるトランプゲームを友人たちと楽しむことです。彼にとっての長生きの秘訣は、1日1本のバナナを食べること、アナシンという解熱薬を飲むことだといいます。

 証明された史上最長寿記録は、122歳164日。フランス人の故・ジャンヌ・ルイーズ・カルマンさんが達した年齢が記録されています。

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