マラソン・ランナーにとって「世界一」にいなるということは、
当たり前ながら、ひとつの大きな夢であることに違いありません。
しかし、ひとくちに「世界一と言ってみても、
そこは「ギネス世界記録」ですから、
いろいろな世界一があるのです。

秋の日の日曜日、カナダでに行われたスコティアバンク・トロント・ウォーターフロント・マラソンでは、大勢の参加者のうち7人の勇敢なランナーたちが、それぞれユニークなギネス世界記録に挑戦しました。さてさて気になる結果はどうだったのでしょう。

レース本番はあいにく風の強い寒い日で、期待されていたタイムをちょっぴり下回ってしまいましたが、挑戦者7人のうち5人が見事、世界一の称号を勝ち取りました!それでは、歴史に残る記録をひとつひとつご紹介しましょう!

3つのものをジャグリングしながら走る最速のハーフマラソン
マイケル・カプラルさんは、1時間20分40秒というタイムでこちらの記録を達成し、彼のギネス世界記録リストがまたひとつ増えました。そう、カプラルさん、今回の記録の他に、「3つのものをジャグリングしながら走る最速のマラソン ― 2時間50分12秒」、「3つのものをジャグリングしながら走る最速の10km ― 36分27秒」という2つの記録も持っているのです。すごい!

Fastest half marathon joggling three objects

01.jpg




スーパーヒーローの格好をして走る最速のハーフマラソン
人気スーパーヒーローであるザ・フラッシュとスーパーマン。本当に速いのは一体どちらなのか!?ギネス世界記録を巡る今回のマラソン対決で、ついにその答えが…。速かったのは、フラッシュの格好をしたステファン・へザリングトンさん(写真1枚目)でした! 1時間17分30秒というタイムでライバルのジョン・スコット・クラークさんを破り、新しい記録の誕生です!

Fastest half marathon in superhero uniform

02.jpg



消防士の制服を着て走る最速のマラソン(女性)
ボランティアとして消防士をされているリンジー・サンタガートさんは、実の弟さんへの追悼の意を込めて、今回のレースに挑戦しました。消防士の制服を全身に身に着たまま42.195kmを走りきるという、マラソン関連のギネス世界記録でも群を抜いて厳しいであろう記録でしたが、見事ゴールラインを切りました。

Fastest marathon in firefighter uniform (female)

03.jpg



野球のユニフォームを着て走る最速のマラソン
トロントを代表してジェレミー・サケイさんが、地元の野球チームブルー・ジェイズのユニフォームを着用し挑戦しました。タイムは4時間を切り、既存の記録タイム更新に成功しました

Fastest marathon in baseball uniform

04.jpg

動物園の飼育員の格好をして走る最速のマラソン
こちらの記録に挑戦したブリジットさん、道中の応援してくれる人にプレゼントする動物のぬいぐるみが入った袋を背負ったまま、最後まで駆け抜けました!

Fastest marathon dressed as a zookeeper

05.jpg

このマラソンに参加しゴールラインを切った全ての人、そして、今回ギネス世界記録挑戦者・達成者の方々のように、市民の意識向上やチャリティーといった目的のために走った全ての人に、ギネスワールドレコーズから、心からの「おめでとうございます」と「お疲れ様でした」の言葉をお送りしたいと思います。

この大会の運営者たちはイベント終了後、この日の素晴らしい結果をツイートし、なんと173件ものチャリティーが寄せられたそうです。

マイケルさん、ステファンさん、リンジーさん、ジェレミーさん、あるいはブリジットさんにインスパイアされたそこのあなた、ビッグニュースです!
2015年度のスコティアバンク・トロント・ウォーターフロント・マラソンへの参加登録は、もう始まってますよ~!
わたしたち公式認定員も、来年この記事を読んだあなたと、ゴールラインで会うのを心より楽しみにしています。

[編集部・ちさき]