夏も終わり、秋の匂いが薫るカナダのカルガリーにて、
街を覆い尽くす集団が現れました。

そう、彼らは黒いマントに身を包んだバットマン軍団です。

そして、なんと彼らの大半は、同社従業員なのだそうです。
圧倒的な数で街を占拠した彼らが
石油とガスの会社である「Nexen Energy」のスタッフだなんて。

記録の名称は、
バットマンの仮装をした最大集合人数
Largest Gathering of People Dressed as Batman

です。

その数は、総勢、542人!!
はじめて挑まれることになったこの記録には、
250人の必要最低条件が設けられていました。
そして、彼らが叩きだしたのが、この必要最低条件を上回る数だったのです。

さて、ではなぜ、
エネルギー会社であるNexen Energyがこのような記録に挑戦したのでしょう。
もちろん、会社従業員のためのレクリエーションという意味も込められていたはずです。

しかし主たる目的は、ちょっと違いました。
そう、彼らは、「スーツを脱いでスーパーマンになろう!」
というテーマを据えた「ユナイテッドウェイ」キャンペーンのために
この記録に挑戦したのです。

意識を高めて、資金を募る。
そのために世界記録に挑戦する。

この流れは、日本ではあまり見られない記録挑戦の流れなのですが、
アメリカやイギリスでは、こうした記録挑戦が頻繁に行われております。

Nexen Energy社のCEOであるFang Zhiは、
こう語ります。

「私たちの従業員は、本当の意味でスーパーヒーローなんだ。そして、僕らは、彼らのことを本当に誇りに思っている。なにしろ、彼らのチームワークとコミュニティのスピリットは素晴らしいからね。」。



Batmans story 2.jpg

同社は、この試みを来年以降も毎年続けていくことを考えているそうです。
自分たちの会社がカルガリーにある地元の他社に影響を与え、
バットマンの集合人数が、年を追う毎に増えていき、
それにつれて寄付金の規模も大きくなっていくというビジョンを描いているのです。
1996年から続けられる彼らの募金活動は、
1500万ドル以上を集めてきました。

Batmans story 3.jpg


しかし、元々は、今ほど大きな関心は集まらなかったといいます。
彼らは、様々な試みを行うことで、関心を徐々に大きくしていったのです。

Batmans story 1.jpg

そして実は、今回の挑戦は、
彼らにとってはじめてのギネス世界記録挑戦ではありませんでした。
実は、彼ら、バットマンではなく、スーパーマンに身を扮する

スーパーマンの仮装をした最大集合人数
Largest Gathering of People dressed as Superman

という記録に2011年9月挑戦し、437人で
記録達成に成功しているのでした。
(ちなみに、今は破られてしまっています。)

Nexen Superman.jpg


という具合に、一貫性を持って精力的、継続的に活動を続ける彼らは、
「ビジネス」というものだけではなくそこに
「チャリティー」という要素をまぜてギネス世界記録に挑戦しています。

これは、思わず応援したくなってしまいますね。
また、日本の企業からも、
こんな素敵な心意気あふれる記録挑戦が多く生まれたら、
より良い社会になるかもしれませんね。

[編集部 スズ]