書籍『 ギネス世界記録 2017 』掲載!

※当エントリーは、発行時点の情報です

創造的思考を礎に据えた博物館にて


日本において最も有名な国民的な即席ラーメンと言えば、日清カップヌードルということは言うまでもありません。このシンボリックな製品は、既に食品界においては、伝説的な存在でありますが、 その製品を発明し、日清食品の創業者でもある安藤百福氏の「創造的思考」をコンセプトに据えた博物館が、 横浜みなとみらいにあるのをご存知でしょうか?

2015年9月18日、この博物館において、カップヌードルの44回目の誕生日を祝われました。そして、これを記念して行なわれたのが、 ギネス世界記録への挑戦だったのです。

常に世界の高みを目指した安藤氏のスピリットを考えれば、お誂え向きの試みといえます。


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カップヌードルを用いて行なわれた2つの記録

挑戦された記録は2つでした。

1つ目は、カップヌードルを用いたピラミッドを作成し、使用された商品の数で競う「最も大きなパッケージ製品によるピラミッド(Largest Packaged Product Pyramid)」そして、2つ目は、20個と限られたカップヌードルをひとりの人間が積み上げるスピードを競う「20個のインスタントヌードルカップを積み上げた最もはやいタイム(Fastest time to build a 20 instant noodle cup pyramid)」です。

結果から先に言えば、どちらも見事ギネス世界記録の厳しい基準をクリアして、「世界一」へと認定されることになりました。では、その記録は、いくつだったのか?

まず前者の記録挑戦は、大変時間と人手を要するもので9日間の時間が費やされ、433人が動員されて挑戦されることになりました。そして、彼らが到達したそのカップヌードルの合計数は、5万7,155個という途方もない数に達したのでした。


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次に、2つ目のスピードを競う記録では、1段目に10個、2段目に6個、3段目に3個、そして最上段に1個のカップヌードルを配置する必要があります。ですからここでは、挑戦者には、はやさだけではなく、正確さも求められます。

ここで挑戦することになっていたのは、社内においての予選を勝ち抜いてきた日清はえぬきの社員たち3名でした。そして、この3人のなかのひとり、武田氏が、6.54秒という尋常ならざる記録を打ち出し、見事、ギネス世界記録に輝くことになったのです。


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こうして無事に44歳のカップヌードルの誕生日の挑戦は幕を下ろしたのですが、この記録挑戦が、安藤百福氏の言うクリエイティブシンキングに通じたインスパイアに満ちたものであったことは、言うまでもないかもしれません。

皆さん、ギネス世界記録への認定、おめでとうございます。

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