記念すべき日に挑む、イギリス男が魅せるJターン

2015年11月12日、記念すべきギネス世界記録の日の朝、数多のギネス世界記録を持つイギリス人スタントドライバー、アラステア・モフィット (37歳) が新たな記録を打ち立てました。記録名は、ギネス世界記録のスタントドライバー分野のなかで最も競争率の高いもののひとつ、Tightest parallel parking in reverse。車をバックで走らせ、どれだけ狭い間隔に縦列駐車できるかを競う記録です。


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クラシックミニに乗った彼はギアをバックに入れてスタート。時速40マイルでそのまま70メートル直進し、駐車直前で180度回転という華麗なJターンを披露しました。無事に縦列駐車を終え、前後の車との距離を測ったところ、その隙間は前後合計34センチメートル。見事な記録を打ち立てた彼は、世界記録達成に喜びの笑みを浮かべました。

 
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ギネス世界記録挑戦の裏には知られざる努力が

「今回の挑戦はとってもスリルがあったよ。ギネス世界記録の日に世界記録が達成できるなんてこれ以上の幸せはないね。ここまでこれたのも、綿密な駐車プラン、練習量、駐車スキルがあってこそだね。」と自信満々に語ってくれました。

公式認定委員によれば、今回の記録はドイツの前記録保持者ルーニー・ヴェクセルベルガー (通称 ルーニーCロック) が2012年6月に達成した記録を1センチ更新する結果となりました。1センチ上回るよう計算されたテクニックは凡人では真似できませんね。

今回の記録破りイベントを取材したギネス世界記録編集長クレイグ・グレンディも感極まり、「アラステアが成し遂げた今日の記録は、ギネス世界記録の日をことごとく象徴するものだ。縦列駐車の記録は常に記録が更新されるゆえ、彼の並々ならぬスキル、精度をもって記録を達成しようという直向さは我々の心を鼓舞してやまない。僕は空きのスペースに駐車するのがやっとだ・・・。」と最後は自嘲気味になりつつも、彼を褒め称えました。 


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華麗なるアクセルワークをごらんあれ

今回の記録を測った場所は、イギリスのモータースポーツ発祥の地で初めてレーシングサーキットと飛行場の役割を果たしたブルックランズという地。敷地内にはミュージアムがあり、クラシックカーや本国がかつて生産していた1925年のロンドンバスをはじめレアな車が展示されています。そんな歴史ある場所で、記念すべきギネス世界記録の日のイベントが行えたことは光栄ですね。

アラステアはなんと、今回の挑戦の前の2015年1月8日に「 Tightest parallel park (バックではなくまっすぐ走るバージョン)」の記録も更新しています。その時の記録は、7.5センチという驚異的な数字でした。二刀流のスキルをもつ、なんともすごい男ですね!これからも、スタント界の記録を続々と破ってくれるでしょう。

 


  • 記録名:Tightest parallel parking in reverse
  • 記録:34センチメートル
  • 記録保持者:Alastair Moffatt ,United Kingdom
  • 挑戦日:2015年11月12日
  • 記録のタイプ

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