ギネス世界記録はこれまでの歴史を振り返るべく、過去の数ある記録の中から、選りすぐりのアクション記録をご紹介します。

 
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難易度高めのバニーホップで観客を魅了

ところで、皆さんバニーホップって知っていますか?バニーホップとは、マウンテンバイクやBMXという競技用自転車に乗りながらジャンプするバイク・トライアルの1種です。


2009年11月20日に中国・北京で行われたTV番組「Zheng Da Zong Yi~ギネス世界記録スペシャル~」で、ベニト・ロス・チャラル (スペイン人) は、障害物のハードル15本を見事バニーホップで飛び越え、ギネス世界記録を達成しました。正式な種目名は「自転車に乗ったまま、15本のハードルをバニーホップで飛び越える最短時間 (Fastest time to bunny hop 15 hurdles on a trials bicycle)」。まさに名前通り、ウサギがぴょんぴょん跳ねているように見える、かなりの高度技といえます。


バニーホップは、平地の状態から空中にジャンプし、ジャンプ時は前後の車輪が浮いた状態にする必要があります。スタート時にジャンプ台もないため、勢いと集中力が試されました。


ベニトはバイク・トライアルのスキルを駆使し、今回の舞台で65cmあるハードル15本をわずか26.08秒で飛び越えるという偉業を成し遂げたのです!!この記録は、前回のギネス世界記録保持者が有する60秒というタイムの半分以下のタイムでした。

真似できないBMXパフォーマンスを要チェック


 

しかし、このタイムを塗り替える強者が現れたのです。2012年8月、イギリス・ニューカッスルで行われたthe Urban Games (BMXパフォーマンスショー) で、ライダーのジョー・オークリーが13.88秒という信じられない記録で15本のハードルを飛び越えました。


記録を破られたベニトですが、それでも現在2つのギネス世界記録を有しているからスゴイんです。いずれも“Lo Show Dei Recoed”というTV番組内で達成されたバイク・トリックに関する記録で、1つが2009年4月にイタリア・ミラノで達成した「自転車の後輪で跳ぶ、ジャンプの最大数 (Most gapping bars jumped on the back wheel of a trial bike)」となります。なんと後輪だけで48本のバーをジャンプしてゴールしました。


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もう1つは、2012年1月にイタリア・ローマで達成した「自転車に乗って最も高いウォールクライミングを乗り越える記録(Highest wall climb by bicycle)」。2.90mあるウォールクライミングを一気に自転車で乗り越えました。


彼みたいに自転車を乗りこなせれば、普通の道が楽しくなりそうですね。BMXライダーの方で世界にスキルをアピールしたい方はぜひギネス世界記録に挑戦してみてください。