※当エントリーは、発行時点の情報です
こんにちは、ギネスワールドレコーズのアヤです。
日々、ギネスワールドレコーズの記録管理部において、「こんな記録に挑戦したい!!」という申請の審査を行ったり、挑戦する際に守っていただくルールを作成したり、証拠品の審査や認定イベントの立会いなどを担当する部署に所属する私ですが、毎日、本当に色々な種類の記録と向き合っています。
その中で、私が見るたびに驚かされるのが、「コレクション」（収集）の記録です。
皆さんは、何かひとつのアイテム、あるいは同じテーマのアイテムを、たくさん集めた事はありますか。多くの方が、小さい頃に、ちょっとだけ切手を集めてみたり、トレーディングカードを集めてみたり、あるキャラクターのグッズを集めてみたりした経験があるのではないでしょうか。私は以前、レストランやカフェに置かれている、様々な可愛いデザインや色の「Sugar Packets（お砂糖の入った小袋）」を集めようとして、断念したことがあります。お砂糖だから、置いておいたら蟻が来ちゃうかも。とか、どうせ置く場所無いし。など、色々考えた結果、一旦諦めました。でもやっぱり可愛いから持って帰りたい、集めたい。という葛藤の中、お気に入りの2、3個の袋だけが部屋にある状態が、ここ数年続いております。
その、「好きだな」、「集めたいな」という気持ちを、究極にまでもっていった方々が、世界にはいらっしゃいます。それが、ギネス世界記録に登録されている、コレクターの皆さんです。何かが大好きで、それに囲まれて暮らしたい、という情熱。そして、世界一のコレクターになるには、強い決意と、根気も必要です。ギネス世界記録保持者として登録された方々は、世界の誰よりも多く、そのアイテムを所有していらっしゃることになります。そのため、コレクションの多くは、何千、何万という数です。そして、その数を抜こうとしているライバルも、世界には多数いらっしゃるのです。
昨年、公式認定員として、「Largest collection of prepared food-related items」（調理された食品に関するアイテムの最大のコレクション）の挑戦者のお宅へ伺う機会がありました。まず、ドアを開けて見えるのが食品サンプルです。リアルで、おいしそう。そして、それぞれお部屋を見せていただくと見えてくる、コレクションの全貌。クッションにアクセサリー、洋服にマグネット、全てが調理された食品の形やデザインなのです。「とにかくすごい！」「かわいい！」という個人としての驚きや感動と、「果たして、どうやって数えたものか」という公式認定員としての冷静な思いが入り混じりながらも、ギネスワールドレコーズが設定しているガイドライン（ルール）に沿って数をカウントしたところ、8,083ものアイテムが所狭しと並んでおりました。10年ほどかけて集めてこられたこのコレクションは、これからも増えていくことでしょう。そして、この記録に挑戦される別のチャレンジャーも、現れるかもしれません。
この日本で達成された記録の他にも、ギネス世界記録には、本当に様々なコレクションの記録が登録されています。コカコーラに関するグッズや、飛行機の搭乗券、バービー人形やキャンドルのコレクションなど、性別や年齢を問わず、誰もが挑戦したいと思えるような記録がたくさんあります。それらの多くは一目見ただけでびっくりするような、カラフルで、楽しい内容です。
このようなコレクションの記録が、もっと日本から生まれれば良いな、と思っています。もし、「私こそは世界一！」というコレクションをお持ちの方がいらっしゃれば、是非、ギネス世界記録に申請してみてくださいね。皆さんのコレクションに関するストーリー、そして情熱を、楽しみにしております。
【 マクミラン彩 】
2016年9月8日発売『ギネス世界記録2017』には、様々な記録を収録しています。詳細は、コチラへ。
