長いもの系の記録の中に、「最も長いバウムクウヘン」という記録があります。その名の通り、バウムクウヘンをいかに長くつくることができるか? を競い合う記録挑戦になるのですが、バウムクウヘンというもろくて壊れやすい洋菓子を前に、挑戦者はどれだけの数字をただき出すのでしょうか?


「福岡県筑前町」 x 「ギネス世界記録」


福岡県に位置するの町が、筑前町です。この町ができたのは、2005年3月、合併によって誕生しています。
今回、ギネス世界記録への挑戦を企画をしたのは、「朝倉青年会議所」でした。
この町がギネス世界記録への挑戦を考えた理由は、ふたつありました。
  • 黒大豆、小麦をPRしたい。このふたつは、地元の特産品です。
  • 旧陸軍大刀洗飛行場への空襲の記憶を風化させない。
以上の2つの目的を達するために、彼らが選んだのは、
最も長いバウムクウヘン(Longest Baumkuchen)という記録、もちろん、地元特産の原料を用いてつくります。
そして、注目が、目指した20メートル32センチ7ミリという長さです。

これは、「空襲があった、昭和20年3月27日を忘れないように!」との市民たちの想いが込められています。
戦争にまつわる怖いニュースも増えてきた昨今、いつも平和の想いを胸に絶やさないように、との願いが込められているのでしょう。
 

バウムクウヘンの記録、長いもの系の記録


さて、今回の記録、最も長いバウムクウヘンの記録です。
最も長いケーキや、最も長い串やき肉など、長い食べ物シリーズです。
この記録が挑戦されるこの日までの記録は、
2014年10月に京都府綾部市が更新した「14m 654cm」というものでした。
 
しかし、今回、彼らが目指したのは、これを大幅に上回る20mを上回る記録でした。
ところが、挑戦中、ハプニングが起こり、せっかくつくったバウムクウヘンが途中ではがれ落ちてしまったのです!
これには、参加者たちも目を丸めて、大慌てでした。

しかし、公式認定員のジャスティ・パターソンが測定したところ、
その長さは、剥がれ落ちても、

16.48m
 
という長さに達しており、この数字が、見事、ギネス世界記録の更新を実現することになりました。

ギネス世界記録の認定証を授与された朝倉少年会議所の平山さんの目からは涙が流れていました。
記録への準備、
約880人もの参加者が、
今回のために特別注文された金属棒に生地を塗って焼く作業を繰り返し、
ようやく形づくられたバウムクウヘンです。

どうしても世界一の称号を手に入れたかったのですね。

ギネス世界記録への挑戦、お疲れ様でした。
そして、何よりも、記録の更新(認定)、おめでとうございます!
この地域活性の記録挑戦が、地域の人を、そして他の土地の人を
大きなインスピレーションになってくれたら、嬉しいです。

⇒ 記録挑戦をお考えの方は、こちらをご覧ください。
⇒ 長~い系の記録挑戦の過去のレポートに関しては、こちらをご覧ください。
 
 
[ 編集部 スズ ]
 
 
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バウムクーヘンは子供も大好き。長~いバウムクーヘンづくりに関われて嬉しそうです
 
 
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こうして広角で見ると、バウムクウヘンの長さがよくわかります。素敵な一枚。
 
 
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認定証を受け取り嬉しそうな挑戦者代表