トロピカル・フードイベントで史上最長のバナナ・スプリットづくり
3月後半、オーストラリア・イニスフェイルで開催されたトロピカル・フードイベント「Feast of Senses」で地元のコミュニティーが「最長のバナナ・スプリット |Longest banana split 」というギネス世界記録タイトルを破りました。実はこのタイトル、29年振りに破られた記録です。
バナナ・スプリットとは、縦に切ったバナナの上にアイスクリームをのせて、果物、シロップ、生クリーム、ナッツなどを添えるデザートのこと。バナナの栽培と販売がイニスフェイルの主要産業であることから、このタイトルに挑戦するのは理にかなっていたといえます。
12時間かけて8,040メートルのバナナ・スプリットが完成
この史上最長のバナナ・スプリットを作るために、バナナ4万本、アイスクリーム2,500リットル、トッピング類2,000リットルという驚異的な量が使われました。数百人ものボランティアが約12時間かけて美味しいスイーツ作りにはげみ、最終的な長さはなんと8,040メートル!
この長さのバナナ・スプリットを置いておけるテーブルがないため、ダンボールを専門に取り扱うBoxwarsに協力してもらい、お城の形にデザインしたオリジナルの置台を提供してもらったんですって。
イニスフェイルの住民たちは地元の農産物・バナナを愛している
ギネス世界記録認定員Peter Fairbaimによって記録が公式に認められたのち、自分たちが作ったことをかみしめながら、巨大なフルーツデザートを美味しくいただいたそうです。甘くて美味しそうですね。
認定員の感想は以下の通りです。
「今回の挑戦は壮大なスケールだったよ。参加者の規模は非常に目を見張るものといえるね。イニスフェイルの住民たちは地元の農産物であるバナナをとっても愛しているからこそ、このような素晴らしい新記録を打ち立てられたんと思うよ。」
この挑戦を主催した「Feast of Senses」のCEOも結果に大満足し、次のような喜びの声をいただきました。
「われわれはギネス世界記録のタイトルを取ることができてとても興奮しているよ。この挑戦は数年前から夢見ていて、常に実行することを思い描いていたんだ。実際に地元の人々の協力のおかげで結果が実を結び、特別な思いを感じるよ」。
挑戦の動機は街を襲ったサイクロンからの復興を祝うため
「Feast of Senses」がこの記録を企画した動機は、2010年に発生した過去最大のサイクロン(熱帯性低気圧)「ラリー」によってイニスフェイルの街が被害を受けたことを受け、バナナ農家を支援し、故郷の復興を祝うためでした。
参加者の年齢は幅広く、小学生から介護施設に住む高齢者にまで及んでいたのです。
今回の記録達成は29年ぶりの更新で、前回の保持者はアメリカ・ペンシルベニア州セリンズグローブの住民たち。1988年4月30日に地元のマーケットストリートにて、7,320メートルのバナナ・スプリットをつくりました。
★甘~いお菓子を使ったギネス世界記録を集めてみました
読むだけで心が幸せになる甘いお菓子の記録を一部ご紹介します。
★チョコレートでつくった世界最大の彫刻|Largest chocolate sculpture
甘いチョコレートで、なんとピラミッドを作ってしまったのはフランス人のFrancois Mellet。高さ0.6メートル、底辺3.7メートル×3.7メートル、重さ8,273.3kgで食べてしまうのが勿体ないほどの出来栄えでした。
★世界最大のロリポップ|Largest lollipop
ロリポップとは日本ではペロペロキャンディーと呼ばれる甘いお菓子のこと。アメリカでは大人気の商品です。そんなロリポップを世界最大級につくりあげたのは、カリフォルニア州を拠点とするシーズキャンディーズ。チョコレート味のキャンディーの大きさは、縦1.44メートル、横1.07メートル、高さ1.8メートル、重さ3,176.5kgでした。
★世界最大のデザートパーティー|Largest dessert party
なんだかワクワクするタイトルですね。世界最大のデザートパーティーは2012年7月にアメリカ・ネブラスカ州オマハで行われ、参加者740人、おもてなしされたデザートは3,800個でした。レモンメレンゲのタルト、チーズケーキ、エクレア、タルトブラウニーなどが提供されたそうですよ。パーティーの立案者はPhysicians Mutualという医療関係の団体でした。
甘いお菓子というのは世界共通して人々に幸せをもたらすものですね。お菓子関連のギネス世界記録は、検索窓にお菓子の名前を入力たり、英語で“dessert”、“sweet”などを入力して検索してみてくださいね。
Photography ©Craig Gilbert