YouTubeでも人気。コリン・ファーズの世界最速のバンパーカーへの挑戦

 
イギリスBBCで放映されている自動車番組『トップ・ギア』で、プロデューサーらの企画によって本来遅い乗り物が非常に速く走るチャレンジに挑むことになり、配管工で発明家のコリン・ファーズが奇想天外な乗り物を製作することになりました。
 
コリンはこれまでにもレーシングマシーンを数多く開発して、ギネス世界記録に認定されています。一部を紹介すると、「 最速のベビーカー|Fastest pram 」「 世界最速のシニアカー|Fastest mobility scooter 」(この記録はデイビッド・アンダーソンとマシュー・ハインによって現在破られています。)など発明家だけあって、私たちが普段使うものを信じられないほど速いレーシングマシーンに変えるのが大得意なんです。
 
そんなコリンが最近発明したのが、1960年代のダージャムをカスタマイズした「最速のバンパーカー|Fastest bumper car 」でギネス世界記録に認定されました。ダージャムやバンパーカーはあまり日本では聞きなれませんが、遊園地などの遊びの施設で用いる小型電気自動車のことで、囲いの中で走らせて相手にぶつけて遊ぶ乗り物のこと。皆さんも幼い頃、一度くらいは遊んだはずです。
 
 
 

バンパーカーに乗り、時速161.476 kmを打ち出す

イギリス・サフォーク州州都イプスウィッチ近くのBentwaters飛行場で計測が行われました。世界最速記録を出すために、『トップ・ギア』のプロドライバーであるザ・スティグがドライバーを担当することになり、なんと、時速161.476 km(時速100.336マイル)を打ち出したのです。

バンパーカーの平均スピードがわずか時速5マイルということを考慮すると、とてつもないスピードです。
 
Fastest bumper car certificate presentation 

発明家・コリンとドライバー・スティグのコラボは天才的!

今回挑戦に使ったバンパーカーはコリンが3週間かけて制作したもので、600ccのホンダモーターバイクエンジンを搭載しています。ギネス世界記録のガイドラインにより、車体はバンパーカーのままで、車輪サイズも変更しないルールがありました。無事にギネス世界記録達成となり、今回の挑戦に対してコリンが喜びを語ってくれました。
 
「本来遅い乗り物を最速で走らせたドライバーのスティグは幸せものだよ。『トップ・ギア』のニューシリーズのお祝いに、錆びた古いバンパーカーを究極のスピードマシーンに変えて走らせる以上にクールなことってないだろ!」
 
記録を計測していたギネス世界記録の公式認定員Lucia Sinigagliesiの感想は以下の通りです。
 
「われわれはスティグの高速走行に見慣れていますが、通常はスポーツカーをレーストラックで走っている姿です。古いバンパーカーに乗っておよそ時速100マイルで走る姿はシュールで印象的でした。今回の挑戦でドライバー同様に印象的なのが、コリンの工学知識の深さです。コリンのプロ知識とドライバーのスティグのスキルを組み合わせは、ギネス世界記録ファンにとってワクワクすることこの上ないでしょう。」
 

★番外編 ちょっと変わった!?世界最速系乗り物

世の中には、何でも乗物にしちゃう変わり者がいます。
 
バスタブ、シンク、洗濯物かごをバイクにのせて走ったのはイタリア人のエド・チャイナ。時速68kmでギネス世界記録に認定されています。かなり変わった記録ですよね。
 
 
ソファーを世界最速で動かしたのは、オーストラリア人のGlenn Suter。時速163.117kmでギネス世界記録に認定されています。アイスコーヒーのプロモーションのための挑戦でしたが、これだけ速いとリラックスしてコーヒーを飲めそうもありませんね。
 
オフィスを走らせちゃったのは、またまたエド・チャイナ。時速140kmでロンドンをかけめぐりました。パソコンのキーボードをハンドル代わりにし、ペンホルダーをギア代わりにしたそうです。ロンドンっ子の注目を集めた挑戦です。
 
 
世界最速系のギネス世界記録はまだまだあります。検索窓で”fastest”と検索してみてくださいね。