「あ、タイミング見逃した!」

空に架かった虹を見つけて、写真に収めようとカメラを準備したけれども、良いショットが撮れる前に消えてしまったことはありませんか?

しかし、2017年11月30日に台湾の陽明山に架かった虹を見た人は、シャッターチャンスを逃す恐れがなかったようです。

「最も長く観測された虹|Longest lasting rainbow observation」としてギネス世界記録に認定されたこの虹は、なんと8時間58分もの間見ることができたのです。

「最も長く観測された虹」を観測する学生たち

観測は、中国文化大学によって行われました。大学が持つ観測デッキは山のふもとに位置しており、11月末の日光の角度や大気条件が虹の観測に適した環境をもたらしたそうです。

虹が8時間も架かるのはなぜ?

光の反射屈折によって発生する虹…よりきれいに、より長い時間見るために特に重要なのが、湿度と日光の角度と観察者の位置とされています。

最も長く観測された虹を実際に観測したスポット

通常は太陽の向きや、大気の状況が変化するため、1か所で空を見ていても、虹を見続けることはできません。

今回の場合、あらゆる状況が重なり、虹が何時間経っても消えないという現象が起きたのです。

観測中、二重の虹が現れることも

11月頃、陽明山には季節風によって海水から吹き上がってきた水分が運ばれてきます。さらに逆転層(ぎゃくてんそう)という、高度の上昇に伴い気温が上昇する層ができ、それによって水滴が凝縮して、大学北東部に蓄積していました。

大気中の水分が持続する状況のなか、そこに太陽が照らされ続けたため、虹が出現し続けたのです。

最も長く観測された虹を観察する人々

太陽の角度の変化のため、地上からでは連続して虹を見ることはできませんでしたが、大学のキャンパスは複数の高台があるため、8時間58分もの間、虹を見続けることができたのです。

観測中、一度に4つの虹が確認できるときもあったのだとか!自然が起こした神秘的な現象に、驚くばかりです。