2018年6月17日、ギネス世界記録タイトル「最高齢のスマトラオランウータン(存命中)|Oldest Sumatran orangutan living」に認定された「プアン」が亡くなりました。

プアンは1968年12月31日、マレーシアの動物園からパース動物園にやってきて、生涯住み続けていました。プアンの幼少期の記録は動物園は保管していませんが、野生で生まれたとされているのが1956年。パースの動物園に来たころは、12歳ということになります。

オランウータンの平均寿命の50歳を大きく超え、2016年には最高齢のスマトラオランウータンとしてギネス世界記録に認定されたプアンは、11の子どもを授かり、ひいおばあさんにもなりました。

パース動物園の飼育係、マーティーナ・ハートさんは、新聞ウエスト・オーストラリアンに対し「プアンは54の子孫を持ち、そのうち29はまだ生きていて、ヨーロッパ、アメリカ、シンガポール、オーストラリアの動物園、そしてスマトラにいます。世界で飼育されているオランウータンの約10%には、彼女の遺伝子が含まれている」と語りました。

プアンは私に耐えることや、自然界で培った本能は(動物園で暮らしていても)なくなるものではないことを教えてくれました。彼女にとって私は小さな存在だったかもしれませんが、私にとっては大きな存在でした。彼女のケアをしてきたのは私の誇りです。