片手に世界で最も長い爪を持つ男が、66年伸ばし続けた爪をついに切る決断をしました。
ギネス世界記録タイトル「史上最も長い爪(片手)|Longest fingernails on a single hand - ever」を持つインドに住むスリドハー・チラルさんは、アメリカのタイムズスクエアにある Ripley’s Believe It or Not!(リプリーズ・ビリーブ・イット・オア・ノット!)で断髪式ならぬ"断爪式"を行いました。
現在82歳のスリドハーさんは、まだ14歳だった1952年、長い爪を間違えて折ってしまい先生に怒られたことをきっかけに、爪を伸ばし始めました。
前回計測したとき、彼の爪の長さは(全ての指の爪を合計して)909.6 cmーーこれは中型バスに匹敵する長さです!
ちなみに、指それぞれの爪の長さはこのようになっています。
- 親指:197.8 cm
- 人差し指:164.5 cm
- 中指:186.6 cm
- 薬指:181.6 cm
- 小指:179.1 cm
2015年に行われたギネスワールドレコーズのインタビューに対し、スリドハーさんは爪のケアの大変さを語っていました。
「(睡眠時も)あまり動くことができないので、30分に一度起きて、手をベッドの反対側に置き換えるんだ」
両親に反対されながらも、彼は「片手でいろいろなことができる」と言い張り、最終的には彼はカメラを爪に合わせてカスタマイズし、写真家になったのです。
スリドハーさんが伸ばし続けてきた爪は左手のみ。その重さのせいもあり、彼は左手を広げたり指を曲げたりすることができなくなる障がいを持っています。
「脈を打つたびに、指はもちろん手首やひじ、肩に痛みが走るんです。そして指先には常に灼熱感があります」
スリドハーさんの爪は、ニューヨーク・タイムズスクエアの Ripley’s Believe It or Not!(リプリーズ・ビリーブ・イット・オア・ノット!)にて展示されます。