プーさんの住処である100エーカーの森の地図が、ギネス世界記録タイトル「オークションで売られた最高値の挿絵|Most expensive book illustration sold at auction」を更新しました。

ロンドンのサザビーズで行われたオークションで、アーネスト・ハワード・シェパード氏が1926年に手がけた画が、43万ポンド(日本円でおよそ6400万円)の高値が付きました。これは予想されていた落札価格のおよそ3倍!

Map of Hundred Acre Wood. Image: Sotheby's

100エーカーの森の地図は、A・A・ミルン作『クマのプーさん』のために描かれ、同作の出版本に挿絵として使用されました。

ちなみにこの地図は、「作品に登場するクリストファー・ロビンが描いたもの」という設定になっていて、「Big Stones and Rox」「Nice For Piknicks」「100 Aker Wood」など、つづりをあえて間違えて書かれていたりするのも特徴。

この挿絵は過去50年間、私蔵されていましたが、今回オークションにてお披露目されることになったそうです。

「オークションで売られた最高値の挿絵」の前記録保持者もアーネスト・ハワード・シェパード氏で、それはくまのプーさんとクリストファー・ロビンが「プー棒投げ」をして遊んでいる様子を描いたもので、その落札価格は31.45万ポンド(日本円で約4700万円)でした。

シェパード氏は著名の芸術家で、特に『たのしい川べ』や『クマのプーさん』の挿絵で有名です。可愛らしいプーさんの絵が初めて登場したのは、1924年に出版された童謡集『ぼくたちがとてもちいさかったころ』(When We Were Very Young)でした。

Winnie the Pooh

その後プーさんは、『クマのプーさん(Winnie-the-Pooh)』(1926年)、『プー横丁にたった家(The House at Pooh Corner)』(1928年)、『クマのプーさんとぼく(Now We Are Six)』(1927年)などの作品に登場し、人気のキャラクターとなったのです。

ちなみにくまのプーさんにまつわるギネス世界記録は他にも数多くあり、例えばプーさんの大ファンであるデブ・ホフマンさんによる「最大のくまのプーさんアイテムコレクション|Largest Winnie-the-Pooh memorabilia collection」などは印象に残る記録の1つです。彼女を取材した動画もぜひご覧ください!