イギリスのバス運転手、フランク・ファイーク・ハーシェムさんが「最も背の低いバス運転手|Shortest bus driver.」としてギネス世界記録に認定されました。

チチェスターで働くフランクさんはイラク出身。20年前にイギリスに移住し、1年半前からバスの運転手を務めています。彼は軟骨無形成症と呼ばれた病を患い、身長は136.2 cm。しかし彼はそのハードルを感じさせないくらい活発に暮らしています。

フランクさんは、ギネス世界記録に認定されたことを通じて、病を持っていない人でも仕事ができること、他の人たちに自信をつけてもらうきっかけ作りができればと考えています。

彼は、自分自身への挑戦として、バス運転手に応募しました。すると試験には難なく合格。現在ではあらゆる種類のバスを運転することができます。

バスは市販されたままのスペック。改造パーツはつけておらず、シートを前に移動して、ハンドルの調整をするだけで、運転の準備は完了です。

仕事が楽しいというフランクによると、バスの運転手で一番良いところは、色々な人と接することができるところなのだとか。

「お客さんも良いし、会社の仲間や友達も良い。僕の周りにいる人たちはみんな良い人たちばかりなんだ。」

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「背が低いから、もちろん大変なところもあります。でも僕は『戦士』です。諦めないし、人生におけるあらゆることを成し遂げていくようにしているんだ。そして常に、自分自身を他の人と変わらない普通の人間としてみているんだ。」

フランクさんは結婚していて2児の父親です。ギネス世界記録に認定されたことを、家族も祝福してくれていると、フランクさんは語ります。

「僕の家族は、僕がやったことを誇らしく思ってくれているよ!娘たちは私自慢の2人です。この記録挑戦は彼女たちと、家族のために挑んだんです。」

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フランクさんは、家族の他にも2人から大きなインスピレーションを受けているそうです。

「それはワーウィック・デイヴィスとスティーブン・ホーキング博士です。ホーキング博士は私たちに数多くのものを残しました。そしてワーウィック・デイヴィスも社会に貢献をし続けています。」

ギネス世界記録を通じて、フランクさんは障がい者にインスピレーションを与え、どんな人でも記録を更新することができることを身を持って証明したいと言います。

僕にとって、ギネス世界記録タイトルを獲得するのはとても重大なことで、非常に特別なことをやり遂げたと感じています。障がい者を持っている人々には「諦めないで、そのまま前に進んで」と伝えたいです。そうすれば、自分が成し遂げたいことを達成することができるから。

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