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カナダのアーティスト、Von Wongさんが、168,037本のストローなどを使用して、巨大のプラスチックの彫刻をつくりあげました。

この巨大な彫刻は、使い捨てのプラスチックが世界の海に及ぼす悪影響をより多くの人に知ってもらうためにつくられたもの。2050年には、海に住む魚の数よりプラスチックの方が多いだろうと警告する科学者もいます。

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Von Wongさんと、ベトナムのZero Waste Saigonは、ホーチミン市で「最も大きなストローの彫刻|Largest drinking straw sculpture (supported)」のイベントを開催。

ベトナムの店舗でストロー回収ボックスを設置したスターバックスも、スポンサーとして参加しました。

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およそ6か月かけ、スターバックスやZero Waste Saigonはベトナム中のストローを回収しました。必要な数のストローが集まったらそれらは洗浄され、色分けがなされました。20人から50人で行ったこの作業が完了するのには、数日かかったのだとか。

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完成された彫刻の高さは3.3 m、長さ8 m、幅4.5 m。分かれたプラスチックの波が表現されており、2つの波の間を歩く事ができます。展示の隣には「#strawcalypse(ストローによる終末)」というハッシュタグも掲示されていました。

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Von Wongさんは、「この展示を通して、少しでも多くの人に、使い捨てのプラスチック……特にストローにNOと言ってもらえるようになってほしい。使われるのはほんの数分間だけど、それが分解されるには何世紀もかかる。世界中で毎日、何億ものストローが使われている。その数をほんの少しでも減らしたい。たった1本のストローだと思って捨てても、それがたまれば世界規模の問題になるから」と、作品に対する想いを語りました。

Von standing in the sculpture

作品は約3か月ほど、ホーチミン市のエステラ プレイスに展示され、一般の人たちもみる事ができます。Von Wongさんは、展示をみに来たら、ぜひ"波の間"を通ってほしいと言います。

「波と化した大量のストローのゴミに囲まれる事によって、利便性という名のもとに毎日捨てられ環境に悪影響を及ぼしている実態を体感してほしい。」

Von Wongさんはほかにもあらゆる作品を手掛けています。また、この作品およびプロジェクトのためにつくられたポエムもあります。