先週、中国吉林省四平市の高校で、驚異的なギネス世界記録への挑戦が行われました。これは5599人が、優雅にチャイナドレスを身に身に纏って一堂に会するというもの。記録タイトルは、「チャイナドレスを着た最大の集まり |Largest gathering of people wearing cheongsam」というものです。


Largest gathering of people wearing cheongsam

四平市文化・ラジオ・テレビ・ニュース・出版局の主催で、政府が推進する中国・四平・満州文化フォーラムの一環として、満州の文化振興と観光客増大を企図して行われたものです。

この記録的イベントは、地域の文化遺産を讃えるものです。


チャイナドレスの発祥には諸説ありますが、旗制度(清の時代に満州の支配階級が所属した八旗と呼ばれる8つの社会軍事集団)の下で着用された旗袍(チーパオ)の女性版がその原型とも言われています。


そして、四平市は清代(1644-1912)において3代の皇后や26人の内妻の故郷でした。


Largest gathering of people wearing cheongsam pink

ギネスワールドレコーズ公式認定員のアンジェラ・ウーが現地でカウントと記録判定を行い、全員がチャイナドレスを着用していることを確認しました。


中国の伝統的婦人服であるチャイナドレスは、身体にピッタリサイズのドレスで、前面を閉じた高襟がその特徴です。これは北京官話(マンダリン)で「qipao(チーパオ)」と呼ばれます。

集まった多くは、四平市の芸術学校、小中高などの生徒でしたが、その他たくさんの地元市民もイベントに参加しました。

Largest gathering of people wearing cheongsam aerial view

これ以前に、チャイナドレスを一斉に着用した最多記録数の記録保持者もやっぱり中国で、2016年7月に、貴州省六盤水市のLiupanshui Plum Blossom Mountain Eco-culture Tourism Development Co., Ltd.(六盤水梅花山エコカルチャー開発会社)(中国)が主催したもので、3011人でした。

こうした、自分の国の伝統文化にスポットを当てた記録挑戦は、素敵ですね。

[ 編集部 ]