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東北応援の心から生まれた世界記録

By theguinnessworldrecordsnews
発行済み

2011311日の東日本大震災の発生から、今日で3年の月日が経ちました。
東北を盛り上げるため、被災者と共に楽しむため、
希望を失うことなく、
日本各地でギネス世界記録への挑戦を通じて深まった絆があります。

全世界を揺るがせたこの日のことを忘れずに、
挑戦者たちが記録に込めた想いを感じてもらえればと思います。

ギネスワールドレコーズは、
大震災と原発事故から3年が過ぎたこの日に、
改めて、犠牲になられた方々、被害に遭われた方々に、
心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。

【岩手県】最も長いスキーヤーの列 
Longest line of skiers

「被災地へのお金での支援はたくさんあるけれど、
 被災した子供たちの笑顔を取り戻すために、楽しい場所を提供したい、
 そして楽しむだけでなく、ギネス世界記録に挑戦することで
 さらなる良い思い出をつくってほしい」

本イベントの主催者である八幡平リゾートの富井社長の言葉です。
岩手県の釜石市と宮古から、被災した子供たちを招待し、
震災前に同所で更新した人数を超え、
290人で世界一となりました。

【福島県】最大の冷やし中華 Largest hiyashi chuka



20127月に福島市内で開かれたふくしま再興祭の中で、
福島産のきゅうりを使った世界最大の冷やし中華が作られました。
その重さは
102kg。福島ゆかりの企業として何か恩返しをしたいという想いから、
ジン・コーポレーショングループが企画しました。

【宮城県】最大の餃子モザイク Largest jiaozi/gyoza dumplings mosaic




大阪王将などの外食企業イートアンドが、

2012
320日に復興イベント「伊達なわたりまるごとフェア」にて、
5874個の餃子を使って8.12 m²に及ぶ
最大の餃子モザイクを約
5時間かけて作成しました。
モザイクには女の子の笑顔とイチゴが描かれ、
EAT & SMILE」(食べて、笑おう)という文字どおり、
記録達成後はイベントの参加者に餃子が配られ、
食べ物を通じてたくさんの笑顔が生まれました。

【宮城県】

30秒間に犬が回転する人間の足を飛び越えた最多回数
Most jumps over a moving human leg by a dog in thirty seconds

30秒間に犬が人間の首を回った最多回数
Most rotations around a human neck by a dog in 30 seconds

20115月、犬を通して夢と希望を与える
「わんわん大サーカス」が、震災復興支援イベントの目玉として
宮城県石巻市立湊小学校を訪問し、
二つのギネス世界記録に挑戦しました。
男性トレーナーがトイプードルの家康君と共に挑戦した
30秒間に犬が回転する人間の足を飛び越えた最多回数」は34回。
女性トレーナーが挑戦した「
30秒間に犬が人間の首を回った最多回数」は
9
回(後に別会場で11回に更新)で、
見事ギネス世界記録を達成。
ギネスワールドレコーズ公式認定員より、
公式認定証を受け取りました。

【東京】最大のおにぎりモザイク Largest rice ball mosaic

2013311日、今からちょうど一年前の記録挑戦です。
福島県の安全な農作物のおいしさを知ってもらうため、
慶應義塾大学と福島大学の学生で
「世界最大のおむすびアート
PROJECT実行委員会」を立ち上げ、
福島県産のお米を使ったおにぎりを並べて
世界最大のおにぎりモザイクを作成しました。
記録は
113.96 m²31100個のおにぎりが使用されました。
完成後は多くの方がおにぎりモザイクを撮影して、
おにぎりを受け取るために長い列を作りました。

【東京】最も長いキャスターボーダーの列 Longest line of casterboarders 

2013年の東京マラソンの日、マラソンが行われている傍で、
ギネス世界記録への挑戦が行われました。
参加者がキャスターボードに乗り、
一列に並んだ形で最低でも
100メートルを滑りきるという記録です。
子供たちのチャレンジを応援する
「真っ向勝負プロジェクト実行委員会」という団体が企画し、
東北(南相馬市)、関東(杉並区、取手市)、関西(神戸市)から
たくさんの親子が集まりました。

「今回の挑戦は、被災地の子どもの今に向き合いたいと考えたイベントでした。
今回、子どもたちが参加する福島県南相馬市をはじめとする被災地、
特に福島県では、子どもたちが鬼ごっこをするだけで
数人が転んでケガをするという、運動不足が深刻になっています。
体を動かすのが大好きだった、スポーツ選手を目指していた、
そんな子どもたちの夢をあきらめさせたくない。
私たちは世界一を体験しモチベーションをあげること。
そして、ブレイブボード(キャスターボード)という
子どもの足腰の発育を効果的に助けるスポーツで、
被災地の子どもたちの今だからこその問題に向き合い、
成果をあげていきたいと思ったんです。」

元オリンピック日本代表選手の荻原次晴さんも駆けつけ、
緊張する子供たちに応援メッセ―ジを贈りました。

「僕もオリンピックやワールドカップに出場したときは、

"
怖い気持ち""緊張した気持ち"もあったんだ。
でも、その気持ちより
"やってやる"という気持ちが上回ったとき、
メダルを取れたんだよ!」

様々な地域から集まり、初めて一緒に練習し、
不安な中で迎えた本番でしたが、
一度目の挑戦で見事ギネス世界記録を達成!


152
人で世界一の座を掴みました。

ギネス世界記録には、
大人も子供も、住んでいる場所も、
国籍も性別も関係ありません。

世界中の誰でも、世界一に挑戦することができます。
ギネス世界記録への挑戦の中で生まれた「諦めない心」で
日常生活の様々なことに挑戦し、
未来に向かって進んでほしいと思います。

【町おこしニッポン担当・アスミ】