1987年以来、パディ・ドイル(英)は数多くのフィットネス関連記録を打ち立てて来ました。その彼の直近の記録が、またまた出てきました。記録名は、「100ポンドパックを背負って行なう最も長いアブドミナル・プランク(前向きの状態で身体を板状に伸ばして行うブリッジ) Longest time in an abdominal plank position with a 100-lb pack 」というもので、英ウェストミッドランドのバルサルコモンという町にあるスタミナボクシング・セルフ・ディフェンス1-2-1ジムにて達成されることになりました。
2014年に一度抜かれた記録を抜き返すため、パディは驚異的とも言える4分41秒もの間この厳しい体勢に耐え抜いたのです。背中に100ポンド(約45kgで、チンパンジーか、3才の子供2人分です)のウエイトを背負って、です。前の記録を41秒も抜き返したのは賞賛に値するでしょう。
ちなみにこの挑戦では、身体のラインが常に真っ直ぐに保たれていなければなりません。膝やウエスト部分が曲がってしまったり、背中やお尻が下がってしまうと失格となります。
様々なメディアにおけるレポーター達に「世界一のフィットネス男」として度々紹介される彼は現在49才で、20もの記録を保持しています。例えば、
などといった具合です。
少年時代、悪さをしてよく捕まっていたパディは、20才の時に英国陸軍パラシュート部隊に入隊します。そこで彼は部隊代表としてクロスカントリー競技に出場し、傑出した身体能力と決断能力で新人賞の栄冠を得ました。
陸軍を離れた後は、柔道、アマチュアボクシング、体操などの経験を積み、遂には記録破りの耐久アスリートとなったわけです。
2012年の事になりますが、ギネスワールドレコーズが、パディ・ドイルに、最も困難な挑戦と厳しい記録挑戦に向けての準備について話していたところ、彼は次のように語ってくれました。
「ギネス世界記録というのは僕にとって究極なんです。世界でベストになるということ、一番になるということは、究極の意味を持つということなのです。」