福島県石川郡にあるジュピアランドひらたが、ギネス世界記録タイトル「展示されたアジサイの最多品種数|Most varieties of hydrangea on display」に認定されました。
「世界のアジサイ園」と呼ばれる5ヘクタールの敷地には、およそ2万株のアジサイが植栽されています。しかしこのアジサイ園の特徴は数だけではありません。なんと、800品種以上ものアジサイが集まっているのです。
記録挑戦に向けた審査が行われた2018年7月14日。審査作業準備が複雑なため、今回は400品種のギネス世界記録登録に挑戦しました。
公式認定員は、3人の専門家の協力を得ながら各品種を1つひとつ審査。植物の百科事典などを参照しながら、およそ5時間かけて厳密な審査を行いました。品種にカウントされるためには、花が咲いていなければならないというガイドライン設定があるため、花のない植物はカウントされませんでした。
審査が終わり、別室で集計が行われている間、地域の住民らや関係者は張り詰めた空気で結果を待ちました。このギネス世界記録タイトルは全く新しいタイトルで、クリアしなければならない最低ラインは、300品種。
ステージに登壇した公式認定員が放った数字は「372」ーーギネス世界記録保持者になったことが知らされた瞬間、「やった!」という叫びも聞こえ、会場は歓喜に包まれました。澤村和明 福島県平田村長も、喜びの声を上げました。
このアジサイ園が始まったきっかけは、住民が敷地内に植えた1本のアジサイだったそうです。住民と共に村を作っていきたいという想いのもと、そのアジサイを活かす方法を考えました。
そこで考え付いたのが、品種の数。およそ860種あると言われたアジサイの品種の全てを集められるようにと動き始めました。「世界のアジサイ園」と名づけたのも、後戻りができないようにするためなのだとか。
そして見事ギネス世界記録保持者となったジュピアランドひらた。村長は今後もアジサイ園を育て続け、記録を更新したいと考えていると語ります。