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イギリス在住の元原子核物理学者、アレックス・メナーリーさんが、17日間の過酷な自転車の旅を完了させ、ギネス世界記録「ランズ・エンドからジョン・オ・グローツを走破した最高齢｜Oldest person to cycle from Land's End to John o' Groats」に認定されました。アレックスさんが完走した時点の年齢は、85歳291日でした。

ランズ・エンドはイギリス本土最西端の場所、そしてジョン・オ・グローツはスコットランド最北端の場所で、その2点間の距離は1,407 km。車でその距離を走ろうとすると約15時間ほどかかります。

このルートは、アマチュアのサイクリストやランナーなどにとっては「いつかはやってみたい挑戦」で、多くの人たちはこれを達成する事を1つのマイルストーンと考えています。83歳の時、すでにこのルートを走破した事のあるアレックスさん、しかし記録に認定されるために必要な証拠物を集めるために、もう1度このルートを走る事にしたのです。

 

「家族と話してみたら、（記録達成のために）もう一度走破するように勧められたんだ。ちゃんとデータも収集してね。」

2回目の挑戦でアレックスさんはルートの計画からGPXファイル、宿泊予約やラップトップなど、ありとあらゆるものを用意しました。また、彼のプロフィールや旅のルートやブログを紹介するウェブサイトも立ち上げました。 

挑戦のスタートは2018年9月8日。CTCサイクリング・ツアー のグループとして旅をし、挑戦中はサイクリストのマーティン・ブラウンが証人として参加しました。

アレックスさんは2018年にドーバーからダーネスまでのサイクリング（約1,500 km）やフランス南北横断の旅など、経験豊富なサイクリスト。しかしそれでも世界記録への挑戦は容易ではありません。特に大変だったのは、旅の後半で生じた骨盤骨付近の痛みだったそうです。

それでもリタイアするほどの重い症状は出ず、走破する事ができました。

「1日100 km 走破する旅だったけど、このおんぼろな体はかなり持ってくれたよ。」

17日間の旅で、アレックスさんが自転車を押して移動した部分は、急な坂道2か所のみ。あとは全て、ペダルをこいで移動し続けました。

2018年9月25日、無事ジョン・オ・グローツに到着し、アレックスさんは無事ギネス世界記録を達成しました。公式認定証を受け取ったアレックスさんは、「嬉しいという言葉では片付けられない」と語りました。

ちなみにアレックスさんは、記録挑戦を終えた2日後には、なんとスペインに行きサイクリングの旅行を始めたのだとか！この活発さが、世界記録達成の秘訣なのかもしれませんね。

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