5月10日、群馬県に位置する老神温泉の大蛇まつりにおいて、
新たなギネス世界記録が誕生しました。

記録名は、 『最も長い祭り用の蛇(Longest festival snake)です。
全長は108メートル、重さは約2tになる祭り用の蛇です。

本記録の前記録保持者は、新潟県関川村。
2000年に「大したもん蛇祭り」に出す大蛇みこしとして、
82.7m(271ft)の長さと2t(4400lb.)披露し
認定されていたものでした。

この記録に認定されるためのガイドラインを
抜粋して説明すると次のようなものになります。

祭り用の蛇でならず、蛇に見えなければならず、
蛇の一部を模しただけではなく、
全体を模したものでなくてはならない。

今回、このガイドラインをクリアしたことで
認定された老神神社の大蛇みこしは、
実は2001年からひっそりと存在していたみこしです。

頭はグラスファイバー、胴は発砲スチロール、表面はビニールで、
全長も申し分のない108.22mという長さです。

元々、「世界一の蛇で 地域を活性化しよう! 町おこしをしよう!」と
2年がかりで製作したものだったそうです。

Snake Measurement.jpg
蛇のみこしを確認する公式認定員のカルロス・マルティネス

そして、実は当時から
ギネス世界記録に挑戦しようという
目論見はあったのです。
ところが、英語での本社への申請方法しかなかった当時は
(現在は日本語での申請もできます)、
思うようにコトが運ばず、悔しい想いが残ったまま、
断念した経緯があったのです。

2001年から12年もの歳月が経過してしまったのにも、
大きな理由がありました。
それは、蛇の年、巳年を待っていたということでした。
それだけに喜びも大きかったのでしょう。

OigamiSnake04.jpg
総勢300人で2tの大蛇みこしを支え、運ぶ

「今から12年前にもギネス世界記録に申請を試みたのですが、
当時はまだ日本語のサポートがなかったこともあり、途中で断念していました。
そして12年ぶりの巳年の今年、ついにギネス世界記録に申請、認定。本当に嬉しいですね」

遂にギネス世界記録挑戦となった「大蛇まつり」には、
地元の高校生や子供たちなど、老若男女300人がかけつけて、
2tのみこしをかつぎ練り歩いたのでした。

赤城神社の御神体である白ヘビを模した
大蛇のみこしも、
この土地の守り神として崇められるだけではなく、
ギネス世界記録に認定されたことは嬉しかったのではないでしょうか。

OigamiSnakeCertificate.jpg
地元の人たちは、このギネス世界記録に沸き立っていました!!