日本各地の地域で行なわれてきたギネス世界記録ですが、今回の舞台となったのは、岐阜県山県市の高富中学校です。山県市体育協会が主催したこのイベントには、大勢の人たちが集まり、心をひとつにしたのです。その記録名は、「ひとつの椅子に座った最多人数 Most people sitting on one chair」というものでした。
岐阜県山県市という土地において、ギネス世界記録が生まれることになりました。
この土地で達成された記録名は、次の通りのものです。
 
ひとつの椅子に座った最多人数
Most people sitting on one chair

この記録名を聞いただけでは、きっと、多くの方が異なる記録をイメージを持つと思います。
しかし、この記録で達成されたその人数は、
なんと、1,831人にものぼりました。

1,831人が腰掛けられる椅子なんて、どんなサイズのものだろう? と素朴な疑問を浮かべるのが普通ですよね。
しかしこの記録で使われる椅子は、たった一脚、ごく普通のサイズの椅子が用いられているのです。
仕組みとしては、参加者が立ったまま1つの列をつくり、合図の後、後ろの人の膝上に腰を掛けていく、
そして、最後尾の人が椅子に座ることによって、一脚の椅子から連なる長い腰掛けの列ができるという具合です。
つまり、シンプルに表現すると「人間椅子」ということにもなります。

これを1,831人で行うわけです。ですから、脱落は基本的には、許されません。
しかも、この記録の厳しい点は、座った状態で1分間を耐えないといけないというところにあります。
1分間、全員が心をひとつにして膝の筋肉を使って支えないと、失格になってしまうのです。
聞くだけで、なかなか忍耐力と体力が要求される難しい記録ということがわかりますね。
 
案の定、最初の挑戦では、失格者が多数でることになってしまったようです。
腰を浮かしてしまったり、列を乱し崩したり、また意識が高まりきってなかったのでしょうね。
 
しかし挑戦が2回目になると、挑戦者の気合いの入り方が変わったのか、
ひとりも脱落者が出ることなく、ギネス世界記録の達成となったのでした。
 
きっと、この団結の証は、未来の地域活性の種となるはずです。

 
 
【 編集部 スズ 】