ネバダの砂漠で宇宙へと届けられるギネス世界記録が誕生することになりました。文字通り、宇宙に届いた記録。この記録に挑戦したのは、韓国の自動車メーカーであるヒュンダイモーターです。記録となったのは、「最も大きなタイアの軌道で描いたイメージ(Largest Tire Track Image)」というものです。

タイアの軌道で描いた最も大きなイメージ(Largest Tire Track Image)

今回、紹介する記録「タイヤの軌道で描いた最も大きなイメージ」は、非常にスケールが大きい記録となりました。この記録でのイメージ・サイズは、5,556,411.86 m² (59,808,480.26 ft²)という広大なもの。機動力のある自動車と大きな砂漠という組み合わせでしか、実現が難しかった記録です。

さてこの記録、ただ記録を取ったというだけでも素晴らしいのですが、この話はそれだけでは終わらない話だったのです。舞台の裏側には、とても心温まる親子の交流がありました。それは、タイトルにも付けた通り、娘から父への手紙というもの。12歳になるステファニーが、宇宙飛行士であるお父さんに向けて、地上からメッセージを送ったのです。


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ギネス世界記録の挑戦の地として選ばれたのは、ネバダ州にあるドライレイクでした。そして、ステファニーちゃんがこの挑戦のために書いたメッセージは、「Steph ♥'s You」というものです。「LOVE」を宇宙から見てもわかるように「♥」としたのですね。そして、このメッセージを描く役割を担うのが、11台に及ぶヒュンダイ・ジェネシスだったのです。11台が並行に並ぶことで、約30メートル幅の線が引け、300キロ離れた空の上からでも、目視することができるようになるわけです。一般的な感覚からは、ちょっと推し量ることができませんが、壮大な話です。


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ステファニーのお父さんとステファニーは、7ヶ月間離れ離れになっています。もちろん、ふたりは、地球と宇宙のふたつの地点で、いつもお互いのことを考えています。さて、そんなふたりの気持ちをつなぐことになったのが、このギネス世界記録だったわけですね。


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今回、韓国、ヨーロッパ、アメリカが協働してつくった巨大イメージのサイズは、前述の通りに、5.55キロ平方メートルでした。このサイズ、一体、どのくらいかわかりますか? これは、ニューヨークのセントラルパークとほぼ同じサイズになります。本当に大きいですね。そして、このサイズにまでステファニーちゃんの手書きの言葉を忠実に再現したのが、協働チームだったわけですね。そして、この心と心をつながぐお話は、美しい曲とともに映像にもなっていて、既に世界中で100万回を超える再生をされているのです。

 



さて、こうした宇宙レベルの発想の記録は、多くの場合は、様々な条件に左右されます。しかし、自らが持つ発想で挑めば、たとえ個人であっても、宇宙レベルの記録というのは、達成できるものです。その根拠として、個人が宇宙レベルの発想でつくった記録は日本からも生まれているのです。その記録は、「Largest GPS drawing by an individual」というものです。 こちらは、高橋康さんという方が、彼女(現在の妻)にプロポーズするためにつくったロマンチックな記録です。


GPSで個人で描いた最大の絵(Largest GPS drawing by an individual


Largest GPS drawing by an individual

皆さまも、ぜひ一度、宇宙視点で世界記録に想いをめぐらしてみてはいかがでしょうか? 


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