Greatest distance travelled by train in 24 hours

香港在住の鉄道ファンの兄弟、リックリー・ウォンさんとリチャード・ウォンさんが、ギネス世界記録「24時間で鉄道で移動した最長距離|greatest distance by train in 24 hours」に認定されました。

リックリーさんとリチャードさんは、中国の長沙から賀州までを、中国各地を巡りながら鉄道のみで移動。その総距離はなんと4967.8 kmでした。彼らが使用した主な路線は以下の通りです:

  • 長沙 - 南昌 (342 km)
  • 南昌 - 金華 (421 km)
  • 金華 - 上海 (320 km)
  • 上海 - 済南 (912 km)
  • 済南 - 北京 (406 km)
  • 北京 - 広州 (2,298 km)
  • 広州 - 賀州 (261 km)

この記録は、テーマ「冒険の心」を掲げた2019年の『ギネス世界記録の日』に合わせて認定されました。

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ウォン兄弟は子どもの頃、学校が休みになると広州に行く事が多かったそう。その頃母親に渡された鉄道の時刻表がきっかけで、鉄道を使ってより遠いところまで行ってみたいという夢ができたのだとか。

「今中国を走る高速鉄道は移動を楽にしました。母親が30年前にくれた時刻表の所要時間よりずっと早く旅をする事ができます。私にとって重要なのは目的地ではなくて移動そのものなのです。」と、リックリーさんは語りました。

家族の会社で販売部長をしている43歳のリックリーさんは、仕事で頻繁に旅をしますが、移動手段の第一候補は決まって鉄道。そんな彼が香港に戻る旅の間、ふとこんな事を思いつきました。

「中国の鉄道が発達したなら、それを数値化できないだろうか」

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鉄道を使ったギネス世界記録タイトルの存在を知ったリックリーさんは、子どもの頃の夢を実現するチャンスだという事に気づいたのです。

この記録挑戦において重要なのは、予定した時間通りに動く事。例えば上海での乗り換え時間は20分程度で、降りたホームから次のホームまでは相当な距離があり、途中で保安検査を通らなければなりません。実際列車にたどり着いたのは、定刻の数分前だったそうです。

1つでも遅延が発生したら記録更新ができなくなる、まさに綱渡りの挑戦。無事予定をすべてクリアし、記録を更新したリックリーさんとリチャードさん、本当におめでとうございます!

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