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ギネス世界記録「最も背の低いバス運転手|shortest bus driver」に認定されているイギリスのフランク・ファイーク・ハーシェムさんが死去しました。58歳でした。

フランクさんは10月21日の早朝に心臓発作を起こし、緊急搬送されましたが、病院で死亡が確認されました。

彼の葬儀は10月23日、ポーツマスのキングストン墓所で行われました。 

イラク出身のフランクさんは20年以上前にイギリスに移民し、家族と共にハンプシャーで暮らしていました。2017年にバス運転手の免許を取得し、それから路線バス運行会社「Stagecoach South」で3年間勤め続けました。

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運航会社のマーケティング責任者、スティーブ・ソープ氏は、次のようにコメントしました。

「2017年からともにしていますが、彼の素晴らしいキャラクターは、私を含む同僚とはもちろん、お客様とも友人関係を築いていました。彼は私たちにインスピレーションを与えてくれましたし、残念ながら最後となってしまった火曜日(10月20日)のシフトまで、フランクはStagecoachとコミュニティに貢献することを誇りに持っていました。そして障がいはハードルではないということを、身を持って証明していました。」

パンデミックに伴う外出制限が起きても、フランクさんは業務を続けました。以前ギネスワールドレコーズが行ったインタビューで、フランクさんはパンデミック下でも「お客様を目的地まで送ること」を誇りに思っていると語っていました。

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フランクの訃報は、会社とポーツマス事務所にショックをもたらしました。チームで尊敬されている人物で、多くの同僚と深い友人となっています。 ーStagecoach South ポーツマス事務所のオペレーション・マネージャー、コリン・アッシュクロフト氏

フランクさんは2018年2月5日、身長136.2 cmでギネス世界記録に認定されました。軟骨無形成症と呼ばれた病を患っていましたが、そのハードルを感じさせないくらい活発に働いてきました。

認定当時に行ったギネスワールドレコーズのインタビューに対し、フランクさんは「障がい者を持っている人々には「諦めないで、そのまま前に進んで」と伝えたいです。そうすれば、自分が成し遂げたいことを達成することができるから」と語りました。

書籍『ギネス世界記録』の編集長、クレイグ・グレンディは次のようにコメントしました。

「フランクさんは、身長が何かを成し遂げるときの障害にはならないことを証明しようと決心していました。そして、ギネス世界記録の公式認定証を通じて、どんなことでも気持ちをしっかり持てば成し遂げられることを証明しました。彼の姿勢は心を動かされますし、どんな困難に陥っていても挑戦できるんだと、多くの人の夢を後押ししてきました。フランクさんは、彼が運転するバスのルートで一緒になった人たちのみならず、彼の前向きな姿に影響された人たちの心の中にい続けると思います。」

心からご冥福をお祈りいたします。

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