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2019年12月21日。東京五輪の舞台ともなる国立競技場がオープンした。そのこけら落としとして陸上競技会のアスリートや人気アーティストが様々なパフォーマンスを行った。その同日、国立競技場の隣では、このオープニングセレモニーと連携したイベントが開催されていた。

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「OUR SPORTS DAY」は、国立競技場完成を祝賀する地域イベント。陸上競技などのウォームアップエリアとして活用される明治神宮外苑 軟式グラウンドには、地域の住民や近隣エリアに勤務する人たちの多くが参加した。ウォームアップエリアには、世界のアスリートたちがウォーミングアップや試合に向けた調整をする400 mのトラックがあり、参加者の多くは、そのトラックを走って汗を流した。

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一方でトラックに隣接された特設ステージでは、地元の小学生から高校生、大学生や一般の方々がパフォーマンスを行った。

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このイベントのハイライトの1つは、参加者が貢献できるギネス世界記録だ。記録タイトルは「ライトニング・ボルト ポーズを同時にとった最多人数|Most people performing a lightning bolt pose simultaneously」。達成するには、達成した2,609人を超えなければならなかった。当日は前記録保持者である新潟の専門学校NSGカレッジリーグのメンバーも応援にかけつけた。

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グラウンドには、国立競技場近隣にある学校の生徒たちやその保護者たちはもちろん、港区・渋谷区・新宿区の商店や企業の人たちが集結。全員でボルトポーズのやり方を確認した。「ポーズを最低30秒間維持しなければならない」といったルールなども細かくチェックし、入念な準備を進めた。

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いざ本番と思いきや、なんとボルトポーズの生みの親であり、100 m走最速のギネス世界記録を持つウサイン・ボルト氏本人が登場。するとグラウンドには歓声が広がった。ボルト氏本人が集団の先頭に立ち、一斉に斜め上に突き上がる人差し指。会場に漂う30秒間の沈黙は、緊張感で溢れていた。

無事ボルトポーズをやりきると、公式認定員は証人および監視員とともに入念に達成人数を審査。その結果、2,682人が正しくボルトポーズをしていた事を確認し、ギネス世界記録が更新された。

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「OUR SPORTS DAY」イベント事務局 株式会社ブレイン 代表取締役の前田俊秀氏は、挑戦直後に「しびれました」とコメントした。

世界記録は1つの結果だと思いますが、チャレンジするという手前の段階でも皆様の協力を得なければならない……そこに価値があると思います。それを大事にすれば色んなものが残るのではないかと思いました。