ブラジルのサーファー、マヤ・ガベイラが、自身が達成したギネス世界記録「最大の波に乗った女性サーファー|largest wave surfed – unlimited (female)」を更新しました。
記録は22.4 m。2018年の記録を1.68 m上回りました。
NEW RECORD: Largest wave surfed - unlimited (female) - 73.5 foot (22.4 metres). Congratulations to Brazil's Maya Gabeira 🌊🏄🏻♀️
— GuinnessWorldRecords (@GWR) September 10, 2020
🎥 @wsl / Pedro Miranda pic.twitter.com/I71oqKYadS
ワールドサーフリーグ(WSL)はガベイラ選手をcdbMD XXL Biggest Wave Awardを表彰し、その後波の高さはRed Bull Big Wave Awardで確認されました。
ガベイラ選手が記録を達成したのは2020年2月11日にポルトガル・ナザレで行われた WSL Nazare Tow Surfing Challenge でのこと。2018年に本人が記録を達成した場所です。
「波は特別だったけど、恐怖も感じました」
波の高さを計測するのは非常に困難ですが、南カリフォルニア大学、WaveCo Science Team、そしてスクリップス海洋研究所が動画などの資料をもとに確認作業を行いました。そして座標やサーファーの身長、サーフボードの長さなどを基準にして、波の高さを確定させました。
2018年当時、記録更新をするのは長年の夢と語っていたガベイラ選手。2回目の更新は信じられないようで、「頭の整理が必要」と語りました。
ガベイラ選手は2004年、17歳でプロデビューを果たし、2009年にはESPY賞(最優秀女子アクションスポーツ選手賞)を受賞。しかし2013年にガベイラ選手はサーフィン中、水中で意識を失い、カルロス・ブール選手に救われ一命をとりとめました。大きなけがやトラウマを経験しつつも、サーフィン愛は途絶えていないそうです。
ナザレはポルトガルの首都リスボンから約120 kmに位置し、男性による世界記録もこの場所で達成されています(ロドリゴ・コウシャ選手が2018年に達成、記録は24.38 m)。
ギネスワールドレコーズの編集長、クレイグ・グレンディは、新たな記録更新について次のようにコメントしました。
「ワールドサーフリーグからこの記録のアップデートを聞くのをいつも楽しみにしています。なぜなら高層ビルのような高い波を制覇する、怖いもの知らずのサーファーたちは、私たちを圧倒し続けるからです。今年の映像は今まで以上に手に汗を握って見ました。ガベイラ選手、すばらしい偉業、おめでとうございます。」
ガベイラ選手が2018年に乗った波の映像はこちら:
Video credit: WSL/Pedro Miranda
Main image photography: WSL/Laurent Pujol