Most people wrapping presents simultaneously

街中がクリスマスカラーで彩られる12月。年の瀬に向け忙しい時期ではありますが、他者のことを考え、善い行いをしようという機運が高まる季節でもあります。それは企業においても同じ。CSR(Corporate Social Responsibility/企業の社会的責任)により注目が集まる現在、地域還元などを積極的に行っている企業が多くあります。

社会的活動を行っている企業に対して人々の注目はより集まっています。マーケティングリサーチを行うニールセンの調査によると55%以上の購買者が社会に還元を行っている企業に対しては、値段が高くてもサービスや商品の購買を考慮するといわれています。

購買意欲が高まる年末こそ、企業は社会貢献活動を通して、人々の注目を再度集め、ロイヤリティを高めるチャンスでもあるわけです。

Christmas-CSR

英国のMarks & Spencer (M&S)は今回のクリスマスのタイミングにあわせ、クリスマスグッズ(カード、リボンなど)におけるグリッターの使用を停止すると発表しました。グリッターの多くにはマイクロプラスティックが含まれており、昨今自然への影響が懸念されています。クリスマスにあわせた使用停止の発表は、ニュース性としてもブランドの認知度向上においても最適のタイミングです。しかし、CSR活動に求められるのは一過性のものではなく、継続的な活動。M&Sは2020年の間に段階的に他アイテムでの使用も中止し、今後、全廃する予定としています。

CSR活動で影響をうけるのは、購買者だけではありません。その企業に働く社員にとってもモチベーションを高める大切な活動です。また、社員はCSR活動が行われている企業にとどまる傾向にあるといわれています。

特に若い世代は、解決すべき社会課題に対しより敏感になっており、自身の価値観にあった企業で働きたいと考える傾向があります。ハフポストのレポートによると、ジェネレーションZの94%は、企業は社会問題にかかわるべきだと考えているといいます。職を探し始める学生にとっても、企業がどのような社会貢献活動を行っているかは、今後ますます重要なポイントになっていくのではないでしょうか。

そういった背景の中、英国企業JEWSONは、クリスマス期間にギネス世界記録に挑戦することで、社員の自信と達成感向上を生み出しました。2日にわたる社員総会で行われた挑戦した記録は、「同時にプレゼントを包んだ最多人数|most people wrapping presents simultaneously」。挑戦で包まれたプレゼントは、JEWSON社がパートナーシップ契約をしている子ども支援を行っているチャリティ団体Barnardo’sに寄付されました。

時期は異なりますが、日本では建設業者向けの製品を提供する日本ヒルティ株式会社が社内イベントにおいて「木のブロックに同時にねじを締めた最多人数|Most people screwing screws into blocks of wood simultaneously」にチャレンジ。今まで、自社製品を実際に使ったことのなかった社員たちも含め、半年をかけて使用方法の練習が行われ、その過程において、新たに共通認識とチームワークの向上が生まれたそうです。挑戦に使われた木のブロックは後日、社員ボランティアにより棚にリメイクされ、居住生活に支援を必要としている方々へ、パートナーであるNPO法人ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパンを通じて寄贈され、社のCSR活動が社内に浸透する一端を担いました。

ソーシャルインパクトをもたらす社会貢献活動は、もちろん、1回の盛り上がりだけで終わるものではなく、継続した活動が求められます。その継続的活動を可能にするためにも、必要なのが活動への社員の認知、理解、そして貢献なのです。 

自社のCSR活動をギネス世界記録への挑戦で勢いづけたい方は、ぜひアカウントマネージャーへ お問い合わせください!