94歳のボブ・ハッチェソンさんが「水上スキーをした最高齢(男性)|oldest waterskier (male)」としてギネス世界記録に認定されました。
ボブさんの水上スキーにのったのは2019年7月19日。「何歳になっても夢を追うことを忘れない」ということを体現してくれました。
それから2年後、ボブさんの家族がこの偉業を称えたいと考え、ギネス・ワールド・レコーズに問い合わせることにしたのです。
記録が2020年12月16日に認定されると、ギネス世界記録公式認定員がZoomでボブさん一家とつながり、公式認定式をリモートで贈呈しました。
ボブさんが水上スキーを始めたのは1949年、23歳のときでした。当時は水上スキーやロープを入手することもほぼ不可能だったそうです。
「だから、自分らで作ったんです」とボブさんは語りました。「麻を編んでロープを作ったんですよ。」
水上スキーのほかにも、スリリングなスタントにも挑戦していたとボブさんは言います。
「深いパウダースノーでヘリスキーをしたり、川の上流から下流へ3週間かけて進む、ホワイトウォーター・カヌーの旅をしたり、スキューバダイビングもたくさんしました。」
水上スキーにまたのってみようと思ったのは、家族からすすめられたことがきっかけなのだとか。
「家族が"やってみないか"と言ったときに見せた彼らの目や、実際(水上スキーを)やってみせたときの彼らの満足そうな姿は、とても楽しい思い出です」と、ボブさんは振り返りました。
「いくら年をとってもいろんなことができるということを、孫はもちろん、いろんな人たちに見せるのは楽しいことですよ。」
ボブさんの息子、ブレークさんによると、ボブさんの家族愛、ポジティブさや熱意、そして、彼に接した人々が特別な気持ちになる力を持っているとか。「もちろん、スキーや水上スキーで見せるスポーツ熱もね」とブレークさんは加えました。
ボブさんによると、挑戦で一番簡単だったのは、終わって水からあがるとき。逆に大変だったのは、始まる前に失敗の恐怖を感じているときだったと言います。そして挑戦前に癌と診断されていたにも関わらず、世界記録保持者への道に向け、活力がわいてきたそうです。
「記録保持者になったことで、この年齢で生きていられて、応援してくれる友人や家族の存在がどれだけラッキーなことなのかを実感することができました。」