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カンボジアでギネス世界記録「最も長いドラゴンボート｜Longest dragon boat」が更新されました。長さは87.3 mで、自由の女神像の高さとほぼ同じです。

更新したのはカンボジア青年連盟（UYFC）とPrey Veng地方自治体で、ドラゴンボートは伝統的な工法で作られました。使用した木材は、防水性に優れたコキ（Hopea odorata）。6つの丸太と複数の切り株が用いられました。 

木の幹は50年以上だったため、使用するにいたり、環境省などからの承認を受ける必要がありました。 

外側が削ったら、木をくり抜き、火を当てて硬化させます。 

その後、伝統的な彫刻がほどこされ、ボートの前後にもドラゴンの頭が。さらには繊細な塗装がなされ、ボートは完成です。

またボートの材料が届いた時や、装飾が完了した時など、製作中のあらゆる段階でお清めが行われました。

ボートのスタイリングがドラゴンボートの国際的な基準に沿っているかは、国際ドラゴンボート協会（IDBF）によって確認が行われました。

ドラゴンボートの発祥は中国の中南地域で、歴史は2,500年以上。東洋で行われる水のお祭りと密接な関係を持っています。今回のドラゴンボートも、カンボジアで重要な儀式の1つ、「カンボジア水祭り」のために作られたものです。

水祭りは11月の2週目の満月に行われ、王宮の前を流れるトンレサップの流れが通常とは逆の方向に流れるようになります。

祭りの最中には、その年の収穫を祝い、水の神と大地の神に感謝をささげます。

過去にも「最も大きな餅｜Largest sticky rice cake」（4,040, kg）および「最も大きなマディソンダンス｜Largest Madison dance」（参加者2,015人）のタイトルを更新しているカンボジア青年連盟。3つ目の記録を更新した彼らは次回、どんな記録に挑戦するのでしょうか？

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