青は、私たちの命を象徴する色です。
雄大な海や、このゴージャスな青い惑星に生息する多様な海洋動物など、水なくしてこの地球は存在しえません。
壮大な海、流れる川、空から降る雨や雪 。全ての水は私たちが毎日経験(そして時折乱用)する宝であり、書籍『ギネス世界記録2024』はその素晴らしさを讃えています。
海面の下に潜む秘密について考えたことがある方は多いはず。例えば、世界最大の魚は何でしょう?
地球上の淡水のどこに蓄えられているのか(答えを言うと、そのほとんどは氷河に閉じ込められているか、地表下にあるます)、史上最大のタコはどのくらいの大きさなのか、そしてなぜ9つもの脳を持っているのかなど、私たちの好奇心は尽きません。
今日は、そんな海の世界に飛び込み、水に生息する記録破りの2つの生き物にスポットライトを当ててみましょう。
私たちの海に生息する最大の魚は、その巨大さとユニークな特徴で名を知られ、同時に絶滅の危機にも瀕している、ジンベエザメ(Rhincodon typus)です。
恐ろしい名前とは裏腹に、他の巨大なサイズの動物同様、内気な彼らも海深くをゆっくりと泳ぎ、プライバシーと平和な時間を大切にすることで知られています。
しばしば「穏やかな巨人」とも呼ばれるジンベエザメは、大西洋、太平洋、インド洋の暖かい地域に生息しています。
ジンベエザメの個体数のうち、大人になるまで成長するのはごく一部で(ライフサイクルの最初の段階を過ぎて生き残るのはわずか10%と推定されています)、30歳で成熟します。生き残った個体は、にわかには信じられないほど長く生きることができます。
平均寿命は70歳に達しますが、幸運な個体の中には150歳まで生きるものもいるから驚きです。
この未だ謎に多く包まれたサメは、長距離を移動することができ、大きさは生息地域や年齢、性別によって大きく異なります。
当然のことながら、このような大きさになるためにはたくさんの餌が必要です。
彼らの食事は様々で、主に小さなエビや魚、プランクトンなどで構成され、水をろ過することで摂取します。
1本の長さが2.5 cmにも満たない小さな歯が、なんと3,000本以上あり、それを使って、1時間に6,000 L以上の水を摂取し、ろ過し、処理します。
そしてなんと、彼らは目の表面にも歯を持っているのをご存知でしょうか?
この小さな歯のような鱗は、真皮歯状突起とも呼ばれます。ジンベエザメにはまぶたがないため、眼球を保護するためのものだと考えられているようです。
これまでに測定された個体の平均体長は4~12 m。
科学的に記録された最大のジンベエザメは。メスで、2001年5月8日にインドのグジャラート州ベラバル沖のアラビア海で捕獲されました。
印象的な大きさを誇るジンベエザメですが、海を徘徊する動物全体としては、実は最大ではありません。
地球上最大の哺乳類、そして恐竜を含んだ史上最大の動物の称号は、シロナガスクジラ(Balaenoptera musculus)が手にしています。
シロナガスクジラの平均的な大きさは、約20~30 m、体重は約160 tで、最大体長は33.57 mにも達します。
残念なことに、この33.57 mのシロナガスクジラの体重は測定されていません。
「シロナガスクジラは体長30 mまで成長することができ、これはボーイング737型機とほぼ同じ大きさである」と、ロバート・ディメリーはこの巨大な動物について説明します。
全体として最も重いシロナガスクジラはメスで、その体重は190 tを記録しました。全長は、なんと27.6 mです。
信じられないかもしれませんが、この巨大な動物の主食は、オキアミです。
1日に6 tものオキアミを食べるシロナガスクジラ。大量の塩分を含んだ水を摂取し、ろ過することで餌を食べます。
シロナガスクジラは当然のことながら、そのサイズの他にもさまざまな記録の保持者でもあります。
例えば、彼らは最も重い舌の記録を持っています。4 tを測定し、ほとんど大人の象と同じ重さです!
また、5,000 Lという最大の肺を誇ります。
シロナガスクジラはまた、これまで計測された生物の中で最も心拍数が遅く、最も大きな心臓を持っている動物です。
心臓は1分間に8回しか鼓動せず、その重さは約680 kg。VWビートルの車と同じ大きさです。成長したT-レックスの約20倍の体重を持つ動物としては、申し分ない大きさです。