2015年8月22日、京都伏見区の三栖公園野球場において、大学生らがギネス世界記録に挑戦しました。挑戦した記録のタイトル名は、「最大のポンテンポラリーダンス(Largest Comtemporary Dance)」。創作ダンスでの記録挑戦です。

学生祭典で生まれたダンス

2015年8月22日、京都伏見区の三栖公園野球場において、大学生らがギネス世界記録に挑戦しました。挑戦した記録のタイトル名は、「最大のコンテンポラリーダンス(Largest Comtemporary Dance)。創作ダンスでの記録挑戦です。

この記録挑戦は、毎年行なわれてきた『京都学生祭典』のプログラムのプレ・イベントの目玉企画として行なわれたものでした。京都学生祭典というのは、京都の大学、地域、行政、企業などが一丸となって毎年取り組んできたお祭りです。地元の商店街や京都の学生映画祭とも連携してる一大イベントになります。


もともと、この記録挑戦の企画発案が行なわれた背景には、10年前に京都学生祭典のために創作された創作ダンス「京炎そでふれ」への参加者が増え続けてきたことがあり、「世界一の記録へ挑戦しよう!」という流れがあったと言います。


打倒! インド人のつくった世界記録

彼らが挑んだ記録は、2012年5月にインドのムンバイでテレンス・ルイス・コンテンポラリー・ダンス・カンパニーによって打ち立てられた554人という記録です。規定としては、「事前にダンスの振り付けを提出してギネスワールドレコーズの承認を受けていなければならない」。そして、「記録の数としてカウントされるのは、その振り付けにそってダンスをした人のみ」ということになります。ここには、たとえその場に立っていたり、少し物真似をしていた程度では、数には含まれません。


この「京炎そでふれ」の振り付けは、京都という地域、土地柄が色濃く出るようにつくられたものです。おどり手は、竹の鳴り物を手にしながら、歌舞伎、舞妓さん、能などをイメージしながら、ダンスします。踊りというものに、ローカル色が込められていて、それが見えるひとつの形となっているという点が、この踊りの素晴らしいところです。若者たちのエネルギーも、京都の土地の魅力も、同時に発信することができます。


地域密着の世界記録が生んだもの

ここに参加したのは639人でしたが全員が正しく踊れていたわけではなく、ギネスワールドレコーズの認定員の厳正なチェックにより、このうち23人が失格扱いとなってしまいます。しかし、それでも、616人の記録として認定されることになったのです。そして、マクミラン舞から「ギネス世界記録認定です!」との声があがると、この記録挑戦で一体となった学生たちの間からは、大きな歓声と拍手がわきあがりました。


学生たちが希望に燃え一丸となって何かに挑戦する。そして、それを地域のみんながサポートをし、声援を送る。地域が世界一へと向かうこの光景には、ジンと熱いものが込み上げてくるとともに、新しい地域活性のあり方を提示されたような、そんな気持ちにもさせられました。


「京炎そでふれ」の踊りを通じて、地域の絆が深まり、京都の魅力が世界中のさらに多くの人々に伝わっていく。そうすることで、多くの地域の人が、また活気づき、新しい動きをつくっていく。この世界記録への取り組みは、必ず何らかの形で次代へとつながっていくことと思います。ギネス世界記録への認定、おめでとうございました!


 

ギネス世界記録で地域活性『町おこしニッポン」について


ギネス世界記録は、日本全国の地域活性のキッカケとなる世界への挑戦を応援しております。


[編集部 スズ]