2016年、数あるギネス世界記録への挑戦において、最も人気が高く、最も更新されてきた記録があります。それは、おにぎりに関する記録で、下記の記録タイトルです。


同時におにぎりを作った最多人数 | Most People Making Rice Balls Simultaneously


この記録は、できるだけ大勢の人々を一堂に介する形で一斉におにぎりを握ってもらう記録挑戦となります。


今年はこれまでの間に、この記録挑戦が日本各地において催されてきたのです。そして、ことごとく、その時点での記録を更新してきたのです。


845人     北海道帯広市                  7月8日

858人     秋田県能代市                  7月17日

976人     福島県かわぬまし湯川村    10月9日

1,273人    北海道旭川市かみかわ      10月10日

1,436人     鳥取県鳥取市                10月16日

1,621人   三重県桑名市                  11月3日


なぜ、この記録挑戦が人気なのか? については、確たるデータがあるわけではありませんが、恐らく、日本が「お米の国」であり「和を持って尊しとなす」の国だからだろうと思うです。


つくられたお米をみんなで握ることができる。


この挑戦に心惹かれ、更新しようという気持ち、すごくわかる気がしますね。こうして、お米を囲んでみんなが心をひとつにする光景は、やはりニッポンならではの美しいものだと思います。


挑戦場所が、北海道、秋田、福島、鳥取、三重と巡っているところを見ると、まさに日本全国でお米がつくられているのがわかると思います。


挑戦に参加する人たちは、お米に具を入れつつ、おにぎりを握ります。制限時間は5分間。型が崩れてしまっていたり、具材が外から見えてしまったりすると失格になってしまいます。


老若男女入り乱れての記録挑戦ながら、それぞれが自分のおおにぎりを握らなければなりません。子どもであっても、自分の力で握り切らないといけないところなど、非常に厳しい挑戦でもあります。


もちろん最後は、公式認定員がつくられたおにぎりを確認しますので、質にも配慮して、みんな気が抜けないわけです。しかしそれだけに、全員が一体となる体験と達成感は一際なのでしょう。


さて記録の説明については、その辺りにしておいて、以下、2016年にその記録挑戦を行った皆さんを紹介することにしましょう。


2016年7月8日 北海道帯広市 845人

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7月8日、北海道帯広市で達成された記録は、845人という人数。帯広大谷高校で文化祭の一環で企画され、全校生徒と保護者らが同時に多人数でおにぎりを握りました。そして、見事、更新となったわけです。



2016年7月17日 秋田県能代市 858人

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7月17日、秋田県能代市において、ギネス世界記録の挑戦イベントが開催されました。地域の団結力を強めようと能代青年会議所が企画したもので、同挑戦イベントへの参加者は907人、そのうち858人が記録として数えられることになり見事、ギネス世界記録への認定となりました。

    


2016年10月9日福島県河沼郡湯川村 976人

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10月9日、福島県河沼郡湯川村において、村内の道の駅「あいづ 湯川・会津坂下」で催された新米祭りのメインイベントとして企画、976人で記録更新し、湯川産米の消費拡大や定住促進を目指して全国に「米どころ湯川」のPRすることに成功しています。



2016年10月10日、北海道旭川市 1,292人

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10月10日、北海道旭川市の「道の駅あさひかわ」で開催された地元JAグループ収穫祭において、1,292人がギネス世界記録に挑戦。地元産新米「ゆめぴりか」と梅干しで1,273人で世界記録を更新したのでした。



2016年10月16日、鳥取市宮長 1,436人

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2016年10月16日、鳥取市宮長の美保南小で挑戦されたこの記録。達成された人数は1,436人。直前の旭川での挑戦達成を受け人数を増員、見事更新することに成功した。子どもたちは、記録更新したことを心から喜んでいました。


2016年11月3日、三重県桑名市 1,670人

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2016年11月3日に行われたのは、三重県桑名市で行われたギネス世界記録への挑戦です。 桑名市商店連合会青年部が主催した記録挑戦には、1,670人が参加し、うち1,621人が記録数として認定されました。ちなみに、「桑名」の名産は、「しぐれ(煮)」、「しぐれ」と言えば「おにぎり」との連想から、具は「しぐれ」になったそうです。



以上2016年に入り、日本各地で相継いで行われた最多人数でおにぎりを握る挑戦。それぞれの土地で、この挑戦に込めた想いはそれぞれなのでしょうが、老若男女が入り混じりながら、お米を掌にのせて、心をひとつにする姿は、本当に美しいものでした。


そして何よりも驚いたのが、挑戦が行われる度に、その都度その都度、ギネス世界記録が塗り替えられていったことでした。これは、ニュースを見た土地土地の人たちにとっては、急遽、挑戦参加人数の変更を余儀無くされていったわけですから、新たに声がけをして人数を集めなければいけません。つま地域の団結力、協力が必要になるのですが、その困難を乗り越えて、世界記録を更新していったわけですから、日本の各地域の底力は、並大抵のものではないのかもしれません。


最新のギネス世界記録保持者だけではなく、今年、同記録に挑んだ皆さん、ギネス世界記録への挑戦おめでとうございました!!


 

ギネス世界記録で地域活性『町おこしニッポン」について


ギネス世界記録は、日本全国の地域活性のキッカケとなる世界への挑戦を応援しております。


[ 編集部 スズ ]