2015年(平成27年)10月10日(土)、千葉県茂原市の榎町商店街から新たな世界記録が生まれました。全長365.42m(1,198フィート10インチ)の最も長いロールケーキ(Longest Roll Cake)です。主催は茂原七夕まつり実行委員会。「茂原市から世界一へ挑戦」を合言葉に、地元商店街の活性化と「七夕のまち茂原」のPRを目的として準備が進められ、チャレンジ当日は933名に上る参加者と観衆で賑わいました。
最も長いケーキロール(Longest Cake Roll) | |
記録 | 365.42 m |
保持者 | 茂原七夕まつり実行委員会 |
挑戦日 | 2015月10月10日 |
今回「最も長いロールケーキ ギネス世界記録に挑戦」というチラシと共に募集された記録挑戦への参加者は、5才以上小学生までの子供たちとその保護者でした。記録挑戦の当日は、カレーライスやうどんに舌鼓を打つカレーフェア、ダンスや和太鼓のステージイベントなども同時に開催されており、ここに集った多くの家族連れで賑わう中、ギネス世界記録へのチャレンジは行なわれました。
本記録への挑戦は、地域の人々が総がかりで取り組みました。原材料や生地づくりには、地元周辺の洋菓子店が協力し、千葉市のハッピースイーツ製菓専門学校の生徒の皆さんもケーキづくりをサポート。用意された縦32cm、横50cmの長方形のスポンジ生地に、ジャムやクリームを塗って、親子共同でそれをロール状に巻いていきます。巻き上がったケーキの表面には、更にホイップクリームを塗って生地が繋がれ、フルーツもトッピングし、徐々に、おいしそうなケーキが出来上がっていったのです。
この記録挑戦においては、、かなりの時間がかかっており、チャレンジ終了の頃には辺りはすっかり暗くなっていました。それだけ多くの人が力を注いだ記録挑戦でもあったわけです。公式認定員が全てを確認し、ギネス世界記録の更新のアナウンスがされると、多くの歓声や拍手と共に、会場は子どもたちの満足そうな笑顔でいっぱいになりました。
今回チャレンジの舞台となった茂原市は、千葉県のほぼ中央部に位置する町です。天然ガスの生産量日本一の町としても知られますが、毎年7月下旬に3日間に渡って開催される「茂原七夕まつり」は特に有名で、埼玉県狭山市・神奈川平塚市の七夕祭りと共に、関東三大七夕祭りの一つに数えられます。
今年で第61回目を迎え由緒あるお祭りでは、人口約9万人の町に85万人もの来場者を迎え、千葉県内のあらゆるお祭りの中でも最大規模を誇ります。お祭り期間中は町中に笹飾りや提灯が飾り付けられ、七夕飾り・装飾のコンクールを実施。踊りやライブイベント、パレードも数多く開催されて、町全体で盛り上がりを見せます。
今回のギネス世界記録へのチャレンジは、この七夕まつりの関連イベントとして企画されたもの。まさしく町をあげてのチャレンジ、町おこしの挑戦でした。
ロールケーキの世界最長記録は、次々と新しい記録が生まれている人気のカテゴリーです。今年に入って3度目となる今回の記録365.42mは、ほんの僅か前、2015年10月1日に達成されたばかりの最長記録325.23mを塗り替えるものとなりました。
先行した10月1日の記録は、同じ千葉県の高校生の皆さんによるもの。実は2013年に達成された130.68mも彼らの記録で、2度目のギネス世界記録を達成したのでした。
ちなみに彼らの記録が認定されたのは325.23mでしたが、300名以上が足掛け4日間で作ったのはもともと本来1kmを超える長さのものでした。しかし、このケーキ、残念なことにケーキの途中が数カ所分断されていたために、その最も長い部分のみが記録として認定されていたカタチになります。こちらのレポートに関しては、関連記事に詳しく書いております。
『最も長いロールケーキ・挑戦記録』