152人がつながり滑る
「東京マラソン2013」という大イベントが行われた2013年2月24日、
有明にある東京臨海広域防災公園では
子供たちが中心となってある記録に挑んでいました。
今回、子供たちが挑んだのは、
「最も長いキャスターボーダーの列(The Longest line of casterboarders)」
という記録です。
この記録を更新するには、
参加者がキャスターボードに乗り、
一列に並んだ形で最低でも100メートルを滑り、
なおかつその人数が前記録である103人を上回ることが必要です。 
キャスターボードというのは、スケートボードから派生した遊び道具で
前後2枚のボードが中央のバーで連結されていて、
前後デッキをひねることで前進する構造になっています。
日本では、ブレイブボードとしても知られていますね。
この記録に挑んだのは、"真っ向勝負プロジェクト実行委員会"という団体です。
ここは、ゴールデンエイジとされる8歳から12歳という
子供たちにとって貴重な時期に焦点を当てて、
子供たちのチャレンジを応援する、
ということを主な活動に据えているユニークな団体です。
彼らにとって今回の記録挑戦は、実は2回目。
2012年にも同様な形で同じ記録への挑戦を行っています。
ちなみに、今回は、
「東京大マラソン祭り2013 ファミリースポーツフェスティバル」の
ひとつのプログラム、
「 TEAM BRAVE ワールドチャレンジ2013 "ブレイブボード100人乗り"」
として催された挑戦です。
同委員会が呼びかけて集まったのは、
東北(南相馬市)、関東(杉並区、取手市)、関西(神戸市)の
参加者です。
その顔ぶれの多くは子供たちですが、
親子で参加できるのが特長で、
最終的には8歳から47歳までという
幅広い年齢層の人たちが152名から成るチームとなりました。
しかし遠くからこの日のために集まる参加者には、
十分な練習時間はありません。
しかし中には緊張しながらも、自信を顔に漂わせている参加者もいます。
それもそのはず、彼らのなかの39名は昨年挑戦し達成、
記録保持者だったのです。
前述した通り、前ギネス世界記録は103人でした。 
朝、集合した参加者たちは約30、40分ほどの練習を重ねると、
ボードから落ちてしまう子や手が離れてしまう子が出てしまいました。
やはり記録達成は容易ではなさそうでした。
そして、子どもたちにも緊張感が漂ってきました。
そのとき、サポーターとして、来場した元オリンピック日本代表選手の荻原次晴さんが
「僕もオリンピックやワールドカップに出場したときは、"怖い気持ち"、"緊張した気持ち"もあったんだ。
でも、その気持ちより"やってやる"という気持ちが上回ったとき、
メダルを取れたんだよ!」と子供たちを励ましました。 
記録への本挑戦の時間がやってきます。
いよいよスタートの掛け声がかかると、
列になった152人が100メートルを滑ります。
挑戦中の会場には、「がんばって!」 「絶対に手を離さないで!」
「しっかり!」などなど、様々な声が飛び交っていました。
そして、結果は?
なんとたった1回で記録を破ってしまったのです。
すごい集中力ですね。
多くの子供たちが、
ギネス世界記録の認定証が授与されることで、
「世界一」ということを実感しています。 
オーガナイザーとなった「真っ向勝負プロジェクト」は、
この挑戦についてを次のように説明しています。
「今回の挑戦は、被災地の子どもの今に向き合いたいと
考えたイベントでした。
今回、子どもたちが参加する福島県南相馬市をはじめとする被災地、
特に福島県では、子どもたちが鬼ごっこをするだけで
数人が転んでケガをするという、運動不足が深刻になっています。
体を動かすのが大好きだった、スポーツ選手を目指していた、
そんな子どもたちの夢をあきらめさせたくない。
私たちは世界一を体験しモチベーションをあげること。
そして、ブレイブボードという子どもの
足腰の発育を効果的に助けるスポーツで、
被災地の子どもたちの今だからこその問題に向き合い、
成果をあげていきたいと思ったんです」
ギネス世界記録達成、おめでとうございます! 