空飛ぶイギリス老紳士の空路

ギネス世界記録の公式サイトでは、膨大な記録のライブラリーから、ギネス世界記録更新の名場面を不定期でお届けしております。
 
今回、取り上げるのは感動ストーリーの主人公は、世界最高齢ウィング・ウォーカー(飛行機の座席ではなく翼の上に乗って空を飛ぶ)のトーマス・ラッキー氏(イギリス)です。
 
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2013年、93歳と100日という信じ難い年齢で、トーマスは飛行機の翼に乗って、スコットランドのダンフリース・アンド・ガロウェイ州ストランラーから北アイルランドのデリー/ロンドンデリーまでを旅しました。
 
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夢の実現を決断をしたその年齢

若い頃トーマスはパイロットになることを夢見ていましたが、イギリス空軍への入隊が叶わず挫折、後年には脳卒中を患って両足が不自由になりました。
 
妻の突然の死の後で、彼は自分の往年の夢を実現させる時が来た、と決断し、80歳で初めての飛行を敢行しました。
 
最初の記録を立てた2009年以来、自身の持つ記録を4回更新し、史上最高齢ウィング・ウォーカーの地位を確立したのです。

漫画に出てくるなら馬鹿馬鹿しいジョークとして笑うこともできますが、

こちら、思わず噴き出してしまう記録ながらも、命賭けで空を舞うこの男を見ると、同時に不思議な勇気もわいてきますね。
 


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