真っ赤な甲冑を身に着けた男が、斬新な方法で日本を縦断し、ギネス世界記録に挑戦する旅を行っています。
「Samurai Japan Project a.k.a. Red Samurai」さん（以下「サムライさん」）が挑戦しているギネス世界記録は「キックスクーターでの最長移動距離｜longest journey on a kick scooter」。なんとキックスクーターだけで日本の北から南までを制覇しようとしているのです！
旅は北から南を直線的に結ぶものではなく、ジグザグにあらゆる町や村を立ち寄るもの。風景やランドマークなどと一緒に撮影した写真をインスタグラムに投稿していて、フォロワー数は230,000以上となっています。
サムライさんによると、移動手段をキックスクーターにするのは、旅の目的を果たすためには重要な事だと言います。「自転車では1日150キロくらいは移動する事ができますが、それでは早すぎます。ゆっくり行くからこそ、立ち寄った場所の空気を感じたり、歴史などをより深く知ったりする事ができるんです。」
また、ゆっくり行く事によって、現地の人たちが声を掛けてきてくれるキッカケを増やしてくれるそうです。
もともとスポーツやフィットネスが好きなサムライさん。キックスクーターに旗をつけるなどの改造をして、緊急時にキックスクーターを修理する方法を練習したら、準備は万端でした。しかし実際旅を開始すると、大変な事もあるとか。特に悪天候になると、体力的にも精神的にも影響を及ぼすと言います。
「雨が降るとバッグも重くなって、風も強くなると橋の下でテントを張って、そこから丸1日動けなくなった時もあります。」
現在のところ、47都道府県中16を立ち寄ったサムライさん。彼によると、今回の冒険に欠かせないものは、人との出会いだと言います。
「この挑戦を始めるまでは、冒険は一人でやるものだと思っていました。でも始めると、人と出会う事によって冒険がより深いものになるという事が分かりました。ある時バス停で震えていたら、インスタグラムで見てくれていた人が来て、あったかいコーヒーとお湯とカップ麺を持ってきてくれたんです。」
「福島にいた時は、地域の人が泊まる場所を提供してくれて、地域の人たちも集まってきて一緒に飲み食いをしました。冒険には準備も必要ですが、思わぬ出会いがより深いものにしてくれます。だから冒険は出会いだと思います。」
サムライさんはすべての都道府県を立ち寄り、2020年の前半にはゴールの沖縄に到着する予定です。
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