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ギネスワールドレコーズは、「存命中の最高齢|Oldest person living」および「存命中の最高齢の女性|Oldest person living (female)」としてギネス世界記録に認定されておりました田中カ子さんが、2022年4月19日に亡くなられたことを確認いたしました。ご冥福をお祈り申し上げると共に、ご遺族に対し、心よりお悔やみ申し上げます。

福岡にお住いの田中カ子(たなか・かね)さんが、116歳66日で「存命中の最高齢|Oldest person living」および「存命中の最高齢の女性|Oldest person living (female)」に認定されました。

この記録は、都千代さん(日本, 1901年5月2日生まれ)が2018年7月22日に亡くなったのを受けて調査が開始され、このたび認定の運びとなりました。

カ子さんの生年月日は1903年1月2日で、その年はなんと、ライト兄弟が動力飛行機の初飛行に成功した年なのです。

兄弟姉妹との写真(カ子さんは中央)

太田熊吉さんとクマさんの7人目の子どもとして生まれたカ子さん。未熟児で、ミルクを飲むこともできなかったのだとか。1922年1月6日に田中英男さんと結婚し、4人の子どもを授かり、姉の堺ハナさんの次女を養女として迎え入れました。

英男さんの家族は「田中餅屋」という店を営んでいて、餅やぜんざい、うどんなどを作り販売していたそうです。

家族と親戚と(左から:田中英男、田中カ子、田中信男、国政つる子、中村トヨ子)

英男さんが1937年に出征すると、カ子さんは以前より増して家業に手伝うようになります。カ子さんの子どもたちだけでなく、すでに亡くなってしまった英男さんの妹夫婦の子どもの面倒を見ながら、精米や餅つきなどの仕事をこなし、必死に生活していました。英男さんは1939年に帰還しました。

そして1943年には長男の信男さんも朝鮮、満州へ出征。戦後にはソ連によってシベリアに拘留され、1947年に復員しました。

右から:田中カ子、堺ハナ(姉)、堺ナヲ(妹)、太田清(弟)

カ子さんは90歳の時に白内障の手術、103歳の時に大腸がん手術を行ったものの、現在では福岡の老人ホームで穏やかな日々を送っています。毎朝6時に起きていて、午後には算数や書道などをするほどの勉強熱心なのだとか。そんなカ子さんの楽しみの1つはオセロ。スタッフとも勝負し、勝つことも少なくないのだとか。

認定証を受けたカ子さんは「ありがとうございました」と深くお辞儀をしました。カ子さん、おめでとうございます!