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オーストラリア動物園で飼育されている12歳のキリン、フォーレストくんが、「最も背の高いキリン|tallest giraffe」としてギネス世界記録に認定されました。その高さは、なんと5.7 m! 

最も背の高いキリン、フォーレストくんと、ギネス世界記録の公式認定証

オスのキリンは従来、4.6 m から 5.5 m の高さまで成長し、赤ちゃんでも成人男性を超えることもあるのです。しかしフォーレストくんは平均を上回り、地上からオシコーン(頭の上にある突起)まで、MINIを4台積み重ねるほどの身長の持ち主。一緒に暮らしているキリンよりひと回り大きいのが一目で分かるほどです。

フォーレストくんは2007年、オーストラリアから約2,200 km、タスマン海をこえたニュージーランドのオークランド動物園で生まれました。2歳のときに、現在のオーストラリア動物園に移りました。 動物園のスタッフは、フォーレストが大きいことは昔から知っていましたが、その高さを実際測るのは、簡単ではありませんでした。 

オーストラリア動物園の飼育員キャット・ハンセンさんからおやつをもらう、フォーレストくんと、群れの仲間ケビビちゃん

スタッフたちは、特別な測定ポールをつくり、キリンハウスのエサが出る場所の近くに設置しました。そこからギネス世界記録の公式認定員が審査できる写真や動画を撮影するまで、数か月かかったそうです。 

フォーレストくんと、オーストラリア動物園の飼育員、キャット・ハンセンさん

オーストリア動物園ではキリンの繁殖を行っているので、フォーレストくんの子どもが、いつかお父さんが更新した記録を塗り替える日が来るかもしれません。

キリンは、国際自然保護連合のレッドリストで<a href="https://www.iucnredlist.org/species/9194/136266699" target="_blank">危急</a>とされていて、自然保護活動家の一部からは、絶滅危惧に上げる必要があるとの訴えもあります。実際マサイキリンは、2019年に絶滅危惧とされました。

アーウィン一家がフォーレストくんとギネス世界記録の公式認定証と記念撮影

オーストラリア動物園でギネス世界記録を持っているのは、フォーレストくんだけではありません。この動物園のオーナーは、アーウィン一家(テリーさん、ビンディーさん、ロバートさん)と、ビンディーさんのフィアンセ、チャンドラー・パウエルさん。アーウィン一家のお父さんは、2006年にスティングレーに刺され亡くなってしまった「コロコダイル・ハンター」のホストでも知られるスティーブ・アーウィンさんなのです。

アーウィン一家は、スティーブさんの意思を受け継ぎ、動物園の運営を続けながら、自身らが出演するアニマルプラネットのドキュメンタリーシリーズの第3シーズンも、現在撮影中です。さらに、Wildlife Warriors のチャリティー活動やオーストラリア動物園の野生動物病院などを通じて、数多くの保護活動プロジェクトに参加しています。 

インスタグラムで最も多くのフォロワー数を持つテレビのナチュラリストとしてギネス世界記録に認定されたビンディー・アーウィンさん

ビンディーさんは、「インスタグラムで最も多くのフォロワー数を持つテレビのナチュラリスト|most followers for a TV naturalist on Instagram」としてギネス世界記録を持っており、現在のフォロワー数は350万。フォーレストくんの記録の第一報も、ビンディーさんのインスタグラムで行われました。 

 
 
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ビンディーさんは、フォーレストくんがギネス世界記録に認定されたことをとても誇らしく思っていると言います。「とても背が高くて素晴らしいハートを持つフォーレストが、この記録に認定されてとても誇りに思います。野生の世界でキリンは厳しい状況に置かれています。なので、キリンが今後の世代も生き続けるために、私たちにできることを実践できていることにも、誇りを感じています」 

ロバート・アーウィンさんも、 野生動物写真家として高く評価されていて、あらゆる出版物や展覧会でフィーチャーされています。 そのなかで特に心を動かされる作品のひとつが、2018年に亡くなったキタシロサイのスーダンの写真。

ロバートさんは「Wildlife Warriorsはケニヤの保護区などを含む数多くの保護プロジェクトを支援しています。その活動を間近で見るために行ったケニヤの保護区で、スーダンと出会ったんです。彼と時間を共有し、撮影することは、とても心に響くものがありました。写真を通じて、スーダンの偉大さや、サイの保護をする大切さを少しでも感じてもらえればと思います」と語りました。 

オスのキタシロサイ最後の一頭、スーダン

フォーレストくんの記録は、今年の秋に発売予定の書籍『ギネス世界記録2021』にも掲載されています。