The largest himmeli ornament hanging from the ceiling and during building

フィンランドなどの北欧で作られる伝統的な装飾品、ヒンメリ。

クリスマスの装飾としても使われるこの飾りで、ギネス世界記録が達成されました。

それは「最も大きなヒンメリ|largest Himmeli ornament」。2019年11月10日、エストニアのEstonian Folk Art and Craft Unionによって製作されたこのヒンメリの大きさは、なんと5.96 m³!

スウェーデン語の himmel(「天」または「空」)から由来するヒンメリ。記録を達成したヒンメリは12のリードピースからなる八面体を1,834個つなげて作られています。つまり、22,008のリードピースが使われているのです。完成されたヒンメリの重さは、なんと12.00 kg もあったそう。

looking up at the volunteers from the fair building the ornament

ヒンメリはエストニアで伝統的に作られているもの。ギネス世界記録挑戦の題材をヒンメリにしたのも、その長い歴史が背景にあるそうです。100年以上もの歴史があるエコフレンドリーな飾り物を、より多くの人に知ってほしいとの思いから、この記録に挑んだのです。

an example of a traditional himmeli ornament

挑戦に使われた素材は、エストニアの海岸沿いなどで入手することができる葦(あし)。実際の挑戦は、聖マルティヌスの日に行われたフェア(エストニア最大級の手芸イベント)で行われました。

The finished himmeli displayed at the craft fair

20人のボランティアが、八面体の作り方を教え、それらをつなげていきました。また挑戦の準備として、当日作るものの4分の1サイズのヒンメリを作り、構造・パーツをつなげる方法を確認しました。

しかし挑戦中、ヒンメリが倒れてしまいます。通常使われる麻の糸では構造を支えることができなかったのです。それでも挑戦者たちはひるむことなく、釣り糸を編み組むなど臨機応変に調整を重ね、見事記録を達成することに成功しました。

two women measuring the finished himmeli

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