Michael with nerf gun

「子どものころに好きだったおもちゃを、巨大かしてみたら……?」

アメリカ、アラバマ州のマイケル・ピックさんは、そういった自身の問いに答えてしまったのです!

マイケルさんが製作したのは、銃型玩具「ナーフ」の「N-Strike Elite Longshot CS-6」の巨大版。大きさは3.81 m……なんと実際のおもちゃの3倍もあるんです!

前記録保持者のマーク・ローバーさんによる1.82 mの記録を大幅に上回ったマイケルさんは、今回の作品についてこう語りました。

最も難しいのは、ナーフにエアシステムを組み込むことです。オリジナルのおもちゃと同じ比率で巨大化しなければいけないので、スペースは限られているのです。それでもすべてが収まるようにすることができました。

YouTube上では「casual engineer」を名乗るマイケルさん。一体どうやっておもちゃの巨大化を実現したのでしょうか?

日中はSEとして働くマイケルさんは、CADを駆使して作り始めたそうです。

largest nerf gun with michael pick standing next to it

デザインが完成すると、合板でできた巨大な構造物を作りました。それを基に、より複雑なパーツ(内部構造や3Dプリンターで作ったスコープなど)を作っていきました。終盤ではオリジナルのおもちゃと同様のペイントを施しました。

また、ギネス世界記録に認定されるには、発射するダーツも必要。これはポリ塩化ビニルのパイプ、フォーム、3Dプリンターで印刷したキャップなどを組み合わせて完成させました。

looking up at largest nerf gun

そして記録を達成させるには、オリジナルとおもちゃと同様の機能を持ち合わせていなければいけません。

マイケルさんが作った巨大な「ナーフ」は、ペイントボールのタンクによる力を使って、12 in(30.48 cm)のダーツを50 mph(80.4672 km/h)で飛ばすことができます。

この威力があれば、カボチャや風船はもちろん、プラスターボードやコンクリートのブロックまでを容易に貫通するとか!

largest nerf gun at an angle with michael pick behind it

マイケルさんによると、このプロジェクトを開始した当初は、ギネス世界記録を更新することは考えてなかったそう。でも結果的に作品の"仕上げの1つ"になったと言います。

本当に嬉しいです!製作するのにかなり時間と努力が必要だったので、ギネス世界記録タイトルに認定されて、プロジェクトをいい形で完結させることができました。

1つの記録を更新したことで、新たな記録挑戦に向けて動き始めたというマイケルさん。しかし詳細はまだ内緒とのこと。次の"世界一の作品"、楽しみにしています!

マイケルさんが作った驚きの作品の数々は、彼のYouTubeチャンネルでご覧ください!