longest duration 100kg deadlift split image

イタリアのマルチェッロ・フェリさんが、100 kgのウエイトでデッドリフトを6分3秒維持し、ギネス世界記録「100 kgのデッドリフト最長維持時間|longest duration deadlift with a 100 kg weight」を更新しました。

マルチェッロさんは2019年にこの記録を2分7秒45で更新させて以来、2020年2月にも3分42秒37まで記録をのばしてきました。つまり更新して2年足らずで倍以上の時間も維持できるようになったということです。

挑戦終了間際のマルチェッロさん

ウエイトリフティングにまつわるギネス世界記録を数多く更新してきたマルチェッロさん。30年以上ベジタリアンとして生活をし続けてきたマルチェッロさんが、ギネス世界記録に挑戦しようと思ったのは、肉を食べなくてもウエイトリフティングを上達できるということを証明したかったからだとか。 

また、マルチェッロさんのお父さんが残した言葉「(お前は)いつか不可能なことを達成する」を実現しようと思ったのです。

しかし、不可能なことを達成するのは、簡単なことではありません。主なトレーニングは、80 kgから200 kgのウエイトをリフティングして、それをなるべく長い時間維持すること。

挑戦前にウエイトを量るマルチェッロさん

また、一般的なパワーリフティング用のトレーニング「グッドモーニング」など、あらゆるテクニックで技術と筋力を向上しました。

マルチェッロさんによると、いくらトレーニングをつんでも、この重さのウエイトを6分持ち続けるには、メンタルの強さも必要だと言います。そして集中力を維持することが、挑戦日当日で最も難しかったことだったそうです。

6分は肉体的な努力のみならず、精神的な努力でもあります。常に集中していないと手に力が行かなくなり、開いてしますのです。

マルチェッロさんはグリップを保つのはもちろん、フォームに注意し続けなければなりません。

100 kgのウエイトでデッドリフトを行うマルチェッロさん

挑戦は、ギネス世界記録のガイドラインにのっとり、フィットネス・エキスパートが証人となり、正しいテクニックでデッドリフトが行われているかを確認しました。つまり記録を達成するには、記録管理部(公式認定員)のみならず、リフティングの専門家たちをもうならせなければならなかったのです。

見事ギネス世界記録を更新したマルチェッロさん。今後も「つま先でリフティングした最大重量|heaviest weight lifted with the toes」や「1分間にワンアームダンベルロウをした最多数|most weight lifted by dumbbell rows in one minute with one arm」といった記録に挑戦しようと考えているそうです。今後の記録挑戦にも期待しています!

記録挑戦後のマルチェッロさん