joy-singing-into-microphone

カナダ、ブリティッシュコロンビア州在住のボーカリスト、ジョイ・チャップマンさんが、34.21 Hz(C♯₁)の歌声を発声し、ギネス世界記録「女性による最も低い歌声|lowest vocal note by a female」に認定されました。 

ジョイさんの母は、かつては王立音楽院のピアノ講師。子どものころから楽譜を読み、ピアノとギターが弾けるようにと促されていたそうです。 

 joy-posed-for-her-diva-show

しかしジョイさんにとって一番大好きな楽器は声でした。いつも通っている教会の合唱に加入したそうですが、ジョイさんはそこで低い声域に到達できることを知ったのです。 

学生時代、そして教会でも合唱に参加していました。私がどのパートに入るべきか、音域を確認したときに、広い範囲をカバーできることが分かったんです。合唱は男声が致命的に少ないので、そこまでカバーできる人として(ジョイさんの名前にちなんだ)「Joylow」が生まれたんです。 

大人になってからは、音楽の道を進み続けたわけではありません。実際、30年間におよび健康スパの経営者をしていました。 しかし交通事故に遭ってしまい、事業を続けられなくなってしまいました。そこでジョイさんは、バックシンガーのグループに入り、多くのチャンスをつかむことになったのです。  

joy-practicing-her-vocals-in-front-of-camera-new

「Legends Internationalでバックシンガーとして働き始めました。そこで彼らは、私の声をあらゆるキャラクターに変化させることができることに気付いたんです。シャナイア・トゥエインやパッツィー・クライン、シェール、アン・マレー、リーバ・マッキンタイアなどのコスチューム・トリビュートをするディーバ・ショーを始めることになりました。 」

声を変化させるスキルが、私の音域の広さにもつながっています。 

ジョイさんは音楽業界で多くの人たちと活動をしてきましたが、彼女の低音に驚く人は少なくなかったそう。しかもボーカルコーチでさえ驚きを隠せなかったそう。 

こういったリアクションを通じて、ジョイさんは自身の歌声の特異性を確信したのでした。 

いろんなボーカルコーチからトレーニングを受けてきましたが、なんでこれ以上、下の音域までいこうとしないんだろうと思っていたんです。途中で下がるのをやめて「もう十分です。ビビらせないで」と言われるんです。それがなぜなのか、ずっと分かりませんでした。  

自身の音域の特異さに気付くと、ジョイさんは姪っ子と一緒に、最低音域の記録についてリサーチを始めました。そこでギネス世界記録「女性による最も低い歌声|lowest vocal note by a female」を発見。見つけた姪っ子は、その記録をジョイさんなら超えられると確信したのです。 

高い音域に関しては、リラックスすることが鍵だと言うジョイさん。しかし低い音域を出すときは、ただ自然にやっているとか。有益なアドバイスはないと言います。

joy-singing-into-microphone-vocal-note

ジョイさんは今回ギネス世界記録を更新しましたが、より低い音程が出るそうで、いつかまた再チャレンジして、記録のハードルを「下げ」ようと考えているそうです。