スキージャンプの髙梨沙羅選手が3つのギネス世界記録を更新しました。更新した記録タイトルはこちらです:
- 「キージャンプワールドカップ個人最多勝利数|Most Ski Jumping World Cup individual victories in a career (overall)」(60回)
- 「スキージャンプワールドカップ個人最多勝利数/女子|Most Ski Jumping World Cup individual victories (female)」(60回)
- 「スキージャンプワールドカップ最多表彰台登壇回数|Most Podium Finishes in the Ski Jumping World Cup」(109回)
これを受けてギネスワールドレコーズは2021年4月16日、髙梨選手に公式認定証をお渡ししました。髙梨選手に認定証を直接お渡しできたのは、今回が3度目。
達成当時は実感がわかなかったものの、多くの方から声を受けてるにつれ徐々に実感がわいてきたという髙梨選手。公式認定証を手にすると「もっと記録を伸ばしていきたいと思うし、それにふさわしい実力をもっとつけていかなければと思います」と語りました。
数字で記録を見るとモチベーションにつながります。今まで自分がやってきたことへのご褒美なのかなと思います。
前回髙梨選手に公式認定証をお渡ししたのは2018年。その後の3年間は苦しい時期でもあり、多くを得ることができた時期でもあったといいます。「自分のジャンプをゼロから組み替えて、それがやっと自分のものになり結果にもなってきたし、苦しい中でも地道に進んでいけば大きな目標に近づけるということが実感できた3年でした。」
「反省点があるからこそ次につなげられる。課題をしっかり拾って次につなげられるようになった」と語る髙梨選手。2回飛ぶうちの1本目にミスをした場合でも、切り替えて2本目につなげる……といった"対応力"についても、3年間で良くなった点の1つだそうです。
そして今回髙梨選手が新たに達成した記録「スキージャンプワールドカップ最多表彰台登壇回数|Most Podium Finishes in the Ski Jumping World Cup」は、フィンランドのスキージャンプ選手ヤンネ・アホネン選手による108回の表彰台入りを超えた結果のもの。男女通じて歴代最多の記録を達成することに成功したのです。
直近のシーズンでは、ゼロから仕切り直したジャンプが形になってきたそう。「純粋にスキージャンプを楽しみながらやることができた。ハイレベルになってきている女子ジャンプで戦えることにうれしさや刺激を感じている」と充実感をみせた髙梨選手。女子ジャンプのさらなる発展における自身の役割については「スター選手が増えれば競技の発展につながる。そういった若手に対して私が経験してきたことを教えられるような先輩、選手になりたい」と語りました。
直近の目標は『オリンピック』。ますます競争力が激しくなる女子ジャンプにおいて良い結果を出すために、苦しい試行錯誤や訓練を自身に課してきたが、スキージャンプへの情熱は衰えない。
スキージャンプを始めたときから、これを軸に生きていくんだという感覚をずっと持っています。今でもそれは変わらなくて、そこに全部をかけている……生活の一部なんですよね。
髙梨選手、ギネス世界記録達成おめでとうございます。そして、またの記録更新をお待ちしています!