longest breath held voluntarily split image

クロアチアのスキンダイバー、ブディミール・ショバットさんがギネス世界記録「息を自主的に止め続けた最長時間(男性)|longest time breath held voluntarily (male)」に認定されました。

息を止め続けた時間は、なんと24分37秒36!

ブディミールさんは、2020年12月に地震で被害を受けたクロアチアのシサクを復興するために、この記録に挑戦したと言います。

「クロアチアでは地震で多くの被害を受けていて、重大な問題となっています。ペトリニャは町中が地震で壊されました。この記録挑戦を通じて資金を集め、必要な人に届けたいと思っています。」

longest breath held upwards shot from underwater

ブディミールさんによると、2021年の初めは地震の影響でトレーニングすることは不可能だったそう。トレーニングができるようになると、記録を達成するべく、可能な限りトレーニングを行ったそうです。

呼吸のテクニックを磨くためには、数週間以上も要しました。

longest breath held upwards shot from underwater floating

この記録はアクシデントで成功したわけではありません。全てを注ぎました。この記録のために3年以上、週に6日間のトレーニングをし、準備をしてきました。この道のりはタフで、予想外なことも起こり、簡単に壁にぶつかってしまいます。

難しく危険も伴うこの記録。ブディミールさんは娘のことを考えてモチベーションをあげたそうです。

21歳で自閉症の娘が一番のモチベーションです。私が結果を出すと、メディアの注目を浴びます。そこで自閉症のことを話すことができるのです。

記録挑戦中、ブディミールさんは1つのことに集中するそう。それは心拍音です。

view of Budimir floating in the pool

「息を止める挑戦を行うとき、目を閉じて、自分の心臓の音に集中します。その音を聞くと落ち着き、時間との戦いの準備ができるのです。」

挑戦前、ブディミールさんは酸素で呼吸亢進を行いました。ギネスワールドレコーズのガイドラインでは、挑戦前に最大30分これを行えることになっています。

記録を達成したときのブディミールさんの年齢は56歳。しかもスキンダイビングを始めたのは48歳だったという驚き!

longest breath held three stopwatches

「トレーニングにハマっているので、モチベーションの問題がありません。そして年齢にかかわらず良い結果を出す夢を諦めることはありません。強くてひたむきさがあれば、何だってできることを証明できました。そして年齢に伴う経験で、重要なときに平常心を保つことができます。」

「でも」と付け加えるブディミールさん。「(これをするには)少し無謀でないといけません。」