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炭山ウメノさんと兒玉コウメさんが、ギネス世界記録「存命中の最高齢の一卵性双生児|oldest identical twins living (female)」および「史上最高齢の一卵性双生児|oldest identical twins ever (female)」に認定されました。

2021年9月1日時点のふたりの年齢は、なんと107歳300日。これは「きんさんぎんさん」こと成田きんさん、蟹江ぎんさんの107歳175日を上回る記録となりました。

ウメノさんは現在香川県小豆郡在住で、コウメさんは大分県在住。公式認定証は、それぞれ施設のスタッフにより手渡されました。

ウメノさんとコウメさんは1913年11月5日、香川県の小豆島に、11人兄弟の中の3番目と4番目(長女と次女)として生まれました。

コウメさん(二列目右端)とウメノさん(一列目・左から3番目)

ご家族の方々によると、ふたりとも社交的で明るい人柄で、くよくよしない性格なのだとか。一方でそれぞれ個性があり、姉であるウメノさんは気が強く、妹のコウメさんはおっとりているそうです。

コウメさんとウメノさんは、幼少期のことを、まるでドラマ「おしん」の世界だったと語っていたそう。特に辛かったのは、双子であることを理由にいつもいじめられたことだと言います。

尋常小学校卒業後、コウメさんは大分の叔父の家に家事手伝いとして移り住むことになり、若くしてふたりは別々に暮らすことになりました。その後ウメノさんは小豆島で、コウメさんは大分で結婚しました。

コウメさん(左)とウメノさん(右)

2つの世界大戦も経験したウメノさんとコウメさん。ウメノさんは太平洋戦争の末期に、家の裏山に防空壕を掘るため立ち退きを命じられ、家を解体しましたが、すぐに終戦になってしまったという経験をしたそうです。

別々に暮らすようになってから、冠婚葬祭のとき以外はなかなか会うことができなかったそう。しかし70歳を過ぎてから、四国霊場八十八カ所巡礼をはじめ、様々な巡礼に毎年のように参加するようになりました。

ウメノさんとコウメさんは年を重ねるにつれ、きんさん・ぎんさんを目標にしたいと言うようになったそう。しかし、まさか自分たちがきんさん・ぎんさんの記録を越えるとは思っていなかったようです。

コウメさん(左)とウメノさん(右)

COVID-19の影響で、公式認定員が直接公式認定証をお渡しすることはできませんでしたが、認定証を目にしたウメノさんは、思わず涙を流したそうです。

ウメノさん(左)とコウメさん(右)

コウメさんは、ギネス世界記録を達成したことを理解するのは、残念ながら難しいようです。しかしご家族の方々は、以前からコウメさんはきんさんぎんさんの世界記録を話題にしていて、冗談のつもりで言っていた記録更新が現実になったことに、喜ばしく思っていると言います。

ウメノさん、コウメさん、ギネス世界記録達成、おめでとうございます!