split image of hoss the hairball

アメリカのスティーブ・ワーデンさんが、人間の髪でできた巨大なボールでギネス世界記録「人間の髪でできた最大のボール|largest ball of human hair」を更新しました。

重さは102.1 kg。これはスープ缶300個分、またはボウリングボール15個分に匹敵します。

スティーブさんはアメリカ、オハイオ州で美容室「Blockers」を運営しています。彼が記録に挑戦したきっかけは、彼の子どもでした。

年齢を重ねていくうちに、自分がいなくなっても何かを残していきたいと思いました。そこで、巨大なヘアボールを作ろうと思い立ったんです。

挑戦のために、スティーブさんはサロンの一部をヘアボール・スタジオに改造。壁に穴をあけて、そこに髪の毛を入れると地下に落とせるようにしました。

髪を集め続け、ようやくそれをボール状にするときが来ました。

Steve sitting on floor adding hair to hoss the hairball

「ついに髪の毛をボール状にすることになって、いろんな接着剤を買いに行きました。グローブを着けて髪の毛を持ってボールを作ってみました。1個目に作ったものは野球のボールの大きさでした」

スティーブさんの努力で、ボールの大きさはどんどん大きくなり、最終的にはRipley’s書籍「Believe It or Not!」に掲載されるまでにいたりました。

「その後は博物館に置かれて終わりにするつもりでした」

close up of hoss the hairball

しかし「Ripley’s Believe It or Not!」は、スティーブさんの作品をオーランドのコミコンに出展することにして、そこで来場者に髪の毛を追加してもらうようにしたのです。

boy donating hair to hoss the hairball

それが"爆発"したんです。ただのヘアボールかと思うかもしれませんが、自分の髪の毛を寄付することで力を得る人がいたんです。

そこで、ヘアボールは"ツアー"を続け、あらゆる人から髪の毛の寄付を得ました。そしてどんどん大きくなっていきました。

hair being added to hoss the hairball

ヘアボールが大きくなるにつれ、ギネスワールドレコーズも注目するように。そしてギネス世界記録更新に向けて、多くの人が髪の毛をスティーブさん宛てに郵送するようになりました。

Steve adding hair to hoss before it is measured

この経験は私の人生を変えました。愛する私の子どもや、いつか来る孫たちのためにやったことです。クレイジーなアイディアを持っていたら、周りにどう思われてもいいから、やってみるべきだということを思い知らされました。

hoss the hairball carried by a fork lift

ちなみにこの記録タイトルの前記録は75.7 kgで、2014年3月2日に達成されました。前記録保持者のヘンリーさんも理髪師で、何十年もかけて集めた髪の毛で、高さ1.2 mのヘアボールを作りました。

previous record for largest ball of human hair